三井ホーム(株)は28日、2009年3月期決算説明会を開催した。
当期(08年4月1日~09年3月31日)の連結売上高は2,347億7,900万円(前期比▲4.4%)、営業利益は46億1,700万円(同▲7.7%)、経常利益は44億3,100万円(同▲7.4%)、当期純利益は23億2,300万円(同9.1%増)。
期首受注残が減少してスタートしたことや、不動産分譲の契約高の大幅な減少により、売上高、営業利益および経常利益は減少。一方、固定資産除却損や連結子会社等の解散に係る関係会社整理損など、特別損失15億600万円を計上するも、持分法投資損益の改善や、税金費用が前期比で減少した結果、当期純利益は増益となった。
セグメント別では、建築請負事業において、受注が減少したことにより売上高は1,864億2,900万円(同▲4.1%)と減少なるも、コストダウンや経費削減に努めたことなどから、営業利益は48億6,200万円(同17.2%増)と増加した。
住宅部資材加工・販売事業では、インテリア商品販売、構造材・建材販売ともに第4四半期の落込みが激しく、売上高は599億700万円(同▲1.4%)、営業利益は9億1,300万円(同▲19.0%)と減少。
賃貸管理事業では、賃貸管理戸数が増加したことにより売上高は128億3,200万円(同9.5%増)と増加したが、人員増による経費の増加等で営業利益は7億2,200万円(同▲4.5%)と減少した。
金融・リース事業では、土地つなぎ融資利用が増加したことにより、売上高は33億4,500万円(同3.0%増)、営業利益は2億1,400万円(同259.4%増)とともに増加。
その他の事業では、不動産分譲事業の契約高が減少したことにより、売上高は119億200万円(同▲21.5%)、営業利益は3億400万円(同▲79.4%)と大幅な減少となった。
説明会で、同社代表取締役社長の中村良二氏は「08年10月からの急激な市場悪化を受け、11月にコストダウン・利益改善を図るためプロジェクトチームを立ち上げた。その結果、3月には2%のコストダウンが実現し、徐々に利益率の改善が図られている。6月25日で社長を退任することになるが、これまで以上のコストダウン、収益率を高める体質の強化に注力し、2010年は飛躍の年となるよう期待したい」と述べた。
なお、次期については、売上高2,250億円、営業利益30億円、経常利益31億円、当期純利益12億円を見込む。