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2009/7/29

09年度は会員各社の競争力強化へ/スターツ・SEAネットワークが全国大会

「今年度は、分科会等のサービス内容の向上、各種営業機能のシナジー発揮による共同営業の強化を大きな柱と位置づけている」と語る井口氏
「今年度は、分科会等のサービス内容の向上、各種営業機能のシナジー発揮による共同営業の強化を大きな柱と位置づけている」と語る井口氏

 スターツグループは28日、全国各地の不動産会社と提携、相互発展をめざして展開する「SEAネットワーク」の全国大会を、コンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区)で開催、会員会社約80社100名が参加した。

 2009年7月1日時点のSEAネットワーク会員会社数は118社379店舗(昨年度113社321店舗)、ピタットハウスと合わせると合計店舗数758店舗(同705店舗)。取引オーナー数約2万5,000人(同約2万人)、総管理戸数約26万戸(同約22万戸)となった。

 昨年度の活動報告では、「共同営業」の主な成果として、建築受注高152世帯(15棟)、時間貸し駐車場数28ヵ所(管理台数235台)、リノベーション工事受注高19世帯、商業テナントの共同誘致数10件、収益不動産売買成約数22件、社宅管理代行成約数811件を達成した。全体の成果は上がっているが、一部会員会社に集中しているため、今後は従事者の拡大が必要としている、とした。
 「ノウハウの共有・研究」では、一昨年より開催している「経営者懇談会」「サービス研究会」等の各種分科会において、人材育成・社員の活性化・後継者育成を主なテーマに定期的に開催。有益な意見交換や成功事例の共有が図られたことが報告された。

 09年度は、共同営業における課題として、(1)人材の確保・育成、(2)社員の活性化、(3)既存事業の拡大(ストックビジネスの強化)、(4)業務効率化によるコスト削減、(5)新規事業へのチャレンジ、(6)後継者問題(2代目経営者の育成)をあげ、具体策として、オーナーコンサルの研究・強化や、現金購入客のニーズ把握などを掲げた。
 また、既存の勉強会・セミナーのほか、09年5月から開始した「後継者育成プログラム『ism』」や、営業力強化・CS向上を目的に、会員会社の覆面調査、競合他社の平行調査を行なう「営業店業務コンサアルティング」を新たに実施していく。
 そのほか、会員各社がコスト削減できるよう、コピー機のプリンティングコスト・リース料金、火災報知機などのボリュームディスカウントも検討していると発表した。

 大会であいさつしたスターツグループCEO補佐兼(株)スターツ総合研究所理事長の井口一弘氏は「周辺環境が厳しい今こそ、地域ごとの課題を明確にし、会員各社様およびスターツ間で情報交換を密にさせ、日常の営業活動を強化し、競争力をつけていただきたい」と語った。

 そのほか、スターツグループ内のベンチャー企業で、住宅用錠前・鍵の製造・販売を手がけるシャーロック(株)代表取締役・國井 大氏による特別講演、会員間の連携成功事例の発表、感謝状贈呈などを実施。大会後には会員・スターツグループ社員の交流を目的とした懇親会を開催した。

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