不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/6/3

棚卸し評価損計上などで赤字に/大和システム10年3月期決算

 大和システム(株)は1日、2010年3月期決算を発表した。

 当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結売上高は353億4,500万円(前期比▲14.3%)、営業損失は268億7,900万円(前年同期:営業損失75億3,300万円)、経常損失283億9,100万円(同:経常損失86億4,300万円)、当期純損失は281億6,600万円(同:当期純損失140億9,000万円)となった。

 同グループでは、棚卸し資産の早期売却に向け、積極的な取組みを実施。また、今後の事業の再構築をめざし、保有資産の抜本的な見直しを行なった結果、249億6,400万円の棚卸し評価損を計上。
 また、開発した大型商業施設の売買契約に伴う違約金20億円を特別利益に計上するとともに、固定資産およびリース資産の減損損失5億6,900万円を特別損失として計上した。

 セグメント別では、建築事業において、土地の有効活用を切り口とした企画・提案型の営業に注力。土地オーナーとテナントのマッチングが低調に推移するなど、厳しい環境が続いたことから、売上高67億6,800万円、営業利益1億5,700万円となった。
 不動産事業においては、個人顧客の購入意欲減退などにより、利益率が大幅に低下。さらに棚卸し資産の計上で、さらに赤字額が拡大。売上高は224億5,100万円、営業損失は263億8,300万円となった。

 なお、通期については、現在事業再生ADR手続き中であり、事業再生計画案を策定していることから、業績の開示が可能となった時点で速やかに開示するとしている。

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