不動産ニュース / 開発・分譲

2011/4/15

コミュニケーション型HEMSを標準搭載した「スマートハイム」を発売/積水化学工業

「スマートハイム」外観
「スマートハイム」外観

 積水化学工業(株) 住宅カンパニーは15日、4月29日より発売する同社独自のコミュニケーション型ホームエネルギーマネジメントシステム(以下、「HEMS」)「スマート・ハイムナビ」を標準搭載した「スマートハイム」の記者発表会を行なった。
 
 同社が供給する太陽光発電システム搭載住宅全邸に「スマート・ハイムナビ」を今後搭載していく。

 同社は、2010年10月にNECと事業提携し、住宅全体のエネルギー利用を管理し最適化する「HEMS」を開発した、これに、同社独自のコンサルティング機能として、同社・顧客双方のやりとりができる機能を付加し「スマート・ハイムナビ」として提供することとしたもの。
 
 「スマート・ハイムナビ」では、住宅内の電力(消費&発電)を測定し、情報を集約。データセンターで蓄積・管理し、使用状況や分析結果を家庭のパソコンやスマートフォンなどに自動送信し「見える化」を実現する。具体的には、(1)電力の使用量と料金を総合表示、(2)目標に対する実績評価、(3)リアルタイム表示、(4)月別・日別・時間別といった細部の表示が可能となる。

 また、「スマート・ハイムナビ」はクラウド型のため、ネットで繋がれた外部のデータセンターに家庭の電力使用や太陽光発電量、売電・買電などの情報を蓄積・管理する。データを解析し、同社オリジナルサイト「スマートハイムFAN」をとおし、各家庭に無料コンサルティングを行なう。そのため、顧客が自宅だけでなく「スマート・ハイムナビ」を設置しているほかの家庭の電力使用状況と比較し参考にすることも可能となる。

 同社取締役 専務執行役員 住宅カンパニー プレジデントの高下貞二氏は「東日本大震災を経験し、電気・電力の重要性を再認識した。今般提供を開始する『スマートハイム』には『HEMS』を取り入れ、創エネ、省エネを推進するとともに、来年度には蓄エネも実現していきたい」などと話した。

 なお、9月末までは太陽光発電搭載住宅契約者に対し、「スマート・ハイムナビ」を無料で設置する。
 目標販売棟数は1年当たり1万棟。
 

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