不動産ニュース / その他

2011/10/24

都市部での建替え事業を通じ、生物多様性向上の取組みに着手/ヒューリック

 ヒューリック(株)は、都市部に保有するビルの建替え事業において、(財)日本生態系協会(東京都豊島区、会長:池谷奉文氏)が開発した生物多様性保全の取組みに対する定量評価手法と認証制度(JHEP認証)を活用し、地域の生物多様性の保全に貢献できる物件を建設していく方針を明らかにした。

 JHEP認証とは、アメリカ内務省で開発・使用されている生物多様性の定量評価手法「HEP」をもとに、生物多様性の保全を定量評価し、ノーネットロスあるいはネットゲインがされている、あるいはされる予定であることを証明する日本唯一の認証制度。

 同社は、2009~18年の10年間で、保有ビル130棟のうち首都圏都市部を中心に40棟以上の建替えを計画しているが、この建替えに際し、省エネ、低炭素といった建築物の環境性能向上に加え、生物多様性の観点から地域本来の樹種や動物を考慮した外構緑地を整備。総合的に環境価値の高い不動産の充実を図っていく。

 各物件でJHEP認証を取得し、生物多様性への貢献度とその算定根拠を物件ごとに明確に示す。そして、これらの評価を積み上げることで、企業全体としての取組みレベル等についても定量的に把握することをめざしていく考え。

 第1弾の取組みとして、東京都大田区の「グランダ大森山王建設事業」(建替え後の用途:有料老人ホーム)と、「ヒューリックコート雪が谷建設事業」(同:共同住宅)の2つの建替え事業で、同認証(Aランク)を取得する予定。また、現在建替え中の物件のうち3つの物件についても、同認証の取得を計画中とのこと。

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