不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2011/12/16

タイムズ駐車場の運営台数、14年までに50万台目指す/パーク24「中期経営方針」

 パーク24(株)は2011年10月期決算と「中期経営方針」を発表した。

 当期(10年11月1日~11年10月31日)の連結経営成績は、売上高1,240億800万円(前年同期比9.6%増)、営業利益132億9,200万円(同3.5%増)、経常利益127億1,100万円(同7.0%増)で、営業利益・経常利益ともに過去最高益を達成した。特別損失として、資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額11億4,700万円、災害による損失1億1,100万円を計上したものの、当期純利益65億4,600万円(同0.9%増)となった。 

 主力の「駐車場事業」では、ドミナント展開を意識した開発により比較的小規模な案件を中心に開発台数を積上げ、タイムズの管理運営台数は前連結会計年度末比13.7%増の35万7,129台となった。震災に伴う交通量の減少により売上が一時的に落ち込んだものの、物件特性にあわせた利便性向上施策を実施し、早期に回復した。その結果、売上高は1,025億6,100万円(同7.9%増)、営業利益は193億300万円(同1.6%増)となった。

 「モビリティ事業」は、東日本大震災後の早期復興に応えるべくレンタカーの増車を積極的に行なったほか、新しい販売チャネルによる顧客の開拓に努めた。また、カーシェアリングサービスは、展開エリアに密着したプロモーションと車両の増加に伴う認知度の向上により、会員数は7万1,850人となった。この結果、レンタカーサービスおよびカーシェアリングサービスをあわせた車両数は2万6,235台となり、新たにグループ会社となった(株)レスキューネットワークの営むロードサービスを加えた当事業の売上高は220億9,700万円(同18.2%増)となったが、カーシェアリングサービス拡大に伴う先行投資が影響し、営業損失は1億900万円(前年同期:営業利益4,400万円)となった。

 通期は売上高1,390億円、営業利益165億円、経常利益160億円、純利益90億円を見込んでいる。

 「中期経営方針」では、基本方針である「快適なクルマ社会の実現」に向け、経常利益2桁成長を継続し、サービスの基盤となるタイムズ駐車場のさらなる拡大と、モビリティネットワークの創出を目指していく。
 具体的には、駐車場事業では、タイムズ駐車場の運営台数を14年10月末までに50万台に拡大させ、モビリティ事業では、カーシェアリングサービスの市場確立に向け「タイムズプラス」の早期拡大により「タイムズ駐車場に行けばクルマに乗れる」環境の整備・定着を図ると同時に、レンタカーサービスの拠点ネットワークの拡充を目指す。これにより、4万台のモビリティネットワークを構築していく方針。
 タイムズ駐車場ネットワーク、モビリティネットワーク、両ネットワークの構築と融合により、14年10月期では、売上高1,800億円、経常利益240億円(平均成長率24.0%)を見込む。

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