不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2013/3/11

戸建・賃貸とも受注が順調に推移、中期経営計画上回る増収増益/積水ハウス13年1月期決算

「今後はZEH(ゼッチ)を積極的に推進していきたい」と話す積水ハウス(株)代表取締役社長兼COOの阿部俊則氏
「今後はZEH(ゼッチ)を積極的に推進していきたい」と話す積水ハウス(株)代表取締役社長兼COOの阿部俊則氏

 積水ハウス(株)は7日、2013年1月期決算を発表した。

 当期(2012年2月1日~13年1月31日)の連結売上高は1兆6,138億1,600万円(前年同期比5.4%増)、営業利益861億9,600万円(同21.6%増)、経常利益917億6,700万円(同31.0%増)、当期純利益464億5,800万円(同60.4%増)と増収増益を達成した。

 主力の戸建事業については、「グリーンファーストハイブリッド」など環境配慮型住宅の受注拡大に注力し、受注が堅調に推移。売上高4,651億4,900万円(同2.1%減)、営業利益488億円(同7.0%減)を計上した。

 賃貸住宅事業については、「シャーメゾンフェスタ」や課税強化に対応するセミナーの開催など、販売促進イベントに注力した成果として受注が好調に推移。売上高3,037億1,200万円(同5.1%増)、営業利益275億4,700万円(同3.6%増)となった。

 リフォーム事業については、断熱改修リフォームなどの省エネ・性能向上に資するリフォームの提案を積極的に行ない、販売促進イベントを各地で開催。また、太陽光発電システムの販売を特に積極的に推進し、前期比2.8倍の販売件数となるなど、順調に推移。売上高1,115億4,800万円(同9.2%増)、営業利益115億4,200万円(同19.9%増)となった。

 分譲住宅事業については、スマートタウン事業を仙台近郊の「スマートコモンシティ明石台」をはじめ、全国11ヵ所に展開。分譲用地の在庫調整が一巡し、新規用地取得に注力する一方、受注についても改善の傾向となり、売上高1,278億1,000万円(同0.5%増)、営業利益15億8,000万円(同57.1%減)となった。

 8日に開催された会見で同社代表取締役社長兼COOの阿部俊則氏は、「中期経営計画の最終年度の当初業績目標が達成でき、年間配当は当初計画から3円増配の28円とした。今後は、さらにZEH(ゼッチ、ゼロエネルギーハウスのこと)を積極的に推進していきたい」などと述べた。

 なお、次期では連結売上高1兆7,400億円、営業利益1,100億円、経常利益1,100億円、当期純利益630億円を見込んでいる。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。