不動産ニュース / リフォーム

2013/12/13

「MUJI×UR 団地リノベーション」首都圏も始動。初弾は高島平

「伸び縮み自在なLDK」室内。写真は寝室とLDKの間にダンボール製のふすまを入れて、仕切っている
「伸び縮み自在なLDK」室内。写真は寝室とLDKの間にダンボール製のふすまを入れて、仕切っている
「短い動線で家事ができる」LDK。奥に見えるのは押し入れだった部分を活用して、書斎空間にしている
「短い動線で家事ができる」LDK。奥に見えるのは押し入れだった部分を活用して、書斎空間にしている
洗濯機置き場をサンルームとして天候に関係なく洗濯物を干せるようにした
洗濯機置き場をサンルームとして天候に関係なく洗濯物を干せるようにした
「高島平団地」外観。駅目の前の立地で都心へのアクセスも良く、子育て世代の利便施設や公園などが充実しているが、築40年が経過し少子高齢化が進んでいる
「高島平団地」外観。駅目の前の立地で都心へのアクセスも良く、子育て世代の利便施設や公園などが充実しているが、築40年が経過し少子高齢化が進んでいる

 (独)都市再生機構(UR都市機構)東日本賃貸住宅本部とムジ・ネット(株)は12日、「MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト」を、首都圏でも展開していくと発表した。首都圏第1号プランとして「高島平団地」(東京都板橋区、総戸数8,287戸、1972年管理開始)で2戸を竣工した。

 同プロジェクトは、UR都市機構と、無印良品事業を行なっている(株)良品計画の住空間事業を担うムジ・ネットが2012年6月、関西で立ち上げたもの。団地の持つ、古きよき歴史を生かしつつ、「こわしすぎず、つくりすぎない」をコンセプトとしている。

 高島平では「伸び縮み自在なLDK」「短い動線で家事ができる」の2プランで展開する。いずれも、住宅の素地を生かし、自分で住まいを“編集”できるさまざまな工夫を取り入れた。「伸び縮み自在なLDK」プランは、寝室、ダイニング・キッチン間の仕切りを自在に入れることで、自由な空間使いが可能とした。「短い動線で家事ができる」プランでは、洗濯機置き場をサンルーム化し、その場で物干しができるバーを設置している。

 同団地では、第1期として全15戸(専有面積46.24平方メートル)を改修予定。モデルルームは、14年1月下旬から一般公開。入居者募集開始は同年1月25日~2月2日、入居開始は3月上旬以降を予定。賃料は約9万円。今後は、「品川八潮パークタウン潮路南」(東京都品川区)、「国立富士見台」(東京都国立市)などでもリノベーションを実施していく。

 12日会見したUR都市機構東日本賃貸住宅本部本部長の大谷幸生氏は「西日本で大きな反響を得られ、これは横展開していくべきと考えた。高島平団地は利便性は高いものの、他団地同様少子高齢化が進んでいる。若い人の感性に合ったものを提供することで、若者を呼び込み活気を持たせたい」と抱負を述べた。
 またムジ・ネット専務取締役の田鎖郁夫氏は「ユーザーの住まいに対するリテラシーは上がっている。真に豊かな暮らしを支える住まいづくりをしていく。サイトやメルマガを通じてユーザーコミュニケーションを活発にとり、そのご意見も反映していく」と話した。

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