三菱商事(株)と野村不動産(株)の2社が千葉県船橋市の旭硝子(株)工場跡地で進めてきた環境配慮型の開発「ふなばし森のシティ」がこのほど、スペイン・バルセロナで開催されたスマートシティエキスポ2013で「ワールドスマートシティアワード」のプロジェクト部門賞を受賞した。
同賞は、持続可能社会の発展に寄与する都市やプロジェクト、革新技術を表彰するもの。都市部門、プロジェクト部門、イノベーション部門の3部門に対して35ヵ国から200件超の応募があった。
ふなばし森のシティは、空間やエネルギーをシェアするというコンセプトのもと、先進の環境技術や情報通信技術を導入して基盤づくりを進める敷地合計面積11.2haの大規模プロジェクト。分譲マンション1,497戸をはじめ、大型ショッピングセンターや病院などからなる複合開発として計画を進めている。先進技術だけでなく風の流れや緑と太陽の関係といった古くからの知恵や工夫も取り入れている。
アワードでは、こうした大規模開発において、実験段階ではない先端の環境技術を取り入れた点や、エリアマネジメントの仕組みを取り入れた低炭素型の都市基盤整備が高く評価された。