(一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)は16日、メルパルク東京(東京都港区)で30周年記念総会を開催した。
総会では、第5期(2013年4月1日~14年3月31日)事業報告および決算(案)を承認。併せて、第6期(14年4月1日~15年3月31日)事業計画および収支予算(案)を可決した。
今期は、(1)会員企業への研修、品質向上を目的とした「ジェルコ・リフォームアカデミー」の開設、(2)リフォーム相談窓口「コレカラ」の運営体制整備、広報活動の強化、を事業方針として掲げた。
「ジェルコ・リフォームアカデミー」については、新規会員、既存全会員が受講の対象。「リフォームベーシック」コースは上期に開始する予定で、ジェルコ倫理憲章、リフォーム業務品質、既存住宅現況調査等、リフォーム事業者としての心構え等について学ぶ。ベーシックコース修了後に受講する「リフォームアドバンス」コースは下期の開始予定で、リフォームエキスパートの養成を目指す。将来的には、両コースを資格制度に進化させ、修了者に資格名を付与していきたい考え。
総会の冒頭、同協会会長の中山信義氏は「リフォーム市場規模が拡大するのは喜ばしいことだが、一番に問われるのは『質』。悪徳・悪質なリフォームから消費者を守るために、当協会内で消費者が迷わず事業者を選ぶことのできる基準をつくり、はっきりと示すことが必要。多岐にわたる住生活の変化に対応し、当協会がリフォーム産業の健全な発展への原動力となっていきたい」などと話した。