(公財)不動産流通近代化センターは21日、全水道会館(東京都文京区)にて「不動産基礎研修 スクーリング講座」を開催した。
「失敗に学ぶ」をテーマに、(有)長谷川住販代表取締役の長谷川 秀樹氏を講師に招き、不動産仲介業に従事する上で、顧客からの信頼を得るために必要な心構えや業務に対する姿勢、コンプライアンスの必要性などについて講義を行なった。
長谷川氏は、実際に発生したトラブル実例や判例などを紹介しながら、安易な思い込みや調査不足がトラブルの基になっていると説明。その上で、実際の物件調査では何を入手して何を確認すべきか、どのようなことについて調査すべきかなどについて、土地、建物、道路、面接・聞き取りなどの調査項目別に解説を行なった。
午前10時から午後16時30分までのプログラムには、約50人が参加、熱心に耳を傾けた。同氏は、「ミスを犯すと非常に『辛い』が、気付きのアンテナが一本加われば『幸い』になる。必要な書面を入手し、現地で綿密な照合することで、ミスは防げる。手間がかかるがこの行動を徹底してほしい」と締めくくった。