(株)三井住友トラスト基礎研究所は22日、「中古マンション価格の経年減価率:鉄道沿線別比較」(2013年首都圏)の調査結果を発表した。首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県)の鉄道路線ごとに、沿線で取引された中古マンション価格の経年減価率(築年が1年古くなることに対する価格の低下率)を推計。築古になってもマンション価格が下がりにくい(中古マンション需要が厚い)鉄道路線を評価したもの。
それによると、首都圏の鉄道路線の中で沿線マンション価格の経年減価率が最も小さい鉄道路線は、シングル・コンパクトタイプでは東急東横線(東京都内の駅、12年:1位)となった。一方、ファミリータイプでは都営新宿線(東京都内の駅、同:8位)の経年減価率が最も小さかったが、上位路線間の差は僅少。近年は、東京都内の鉄道沿線が上位を占める傾向にある。
シングル・コンパクトタイプとファミリータイプを同一路線で比較すると、シングル・コンパクトタイプのほうが平均して0.8%ほど経年減価率が大きく、需要層の築浅選好がより強いと分析している。