不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2014/11/17

ストック型ビジネスなど強化。16年度営業利益1,660億円目指す/積水ハウスが中計策定

 積水ハウス(株)は、2017年度1月期を最終年度とする中期経営計画を策定した。

 同社は、事業ドメインを“住”に特化した成長戦略を展開。今期は連結売上高1兆9,100億円、営業利益1,450億円、経常利益1,535億円、当期純利益890億円と、過去最高の売上高・営業利益を達成する見込み。中計では、さらなる成長を図るために“グループシナジーの強化による「住」関連ビジネスの新たな挑戦”を掲げた。

 請負型ビジネスでは、戸建住宅事業で3・4階建てを強化し、多世帯住宅雄販売強化を図るとともに、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの推進や中高級商品を強化。賃貸住宅事業においては、相続税強化対応による3・4階建商品の強化を図り、新規事業として積和グランドマスト(株)を設立、サ高住の販売を強化していく。

 ストック型ビジネスでは、大型リフォームに注力していく他、良質な住宅の流通促進を図るためにスムストック事業を積極的に展開。空き家ビジネスとして、三井住友トラスト不動産に窓口を設け、住宅保有者のニーズに合わせて積水ハウスとALSOKを紹介するシステムを構築する。

 開発型ビジネスでは、将来にわたり資産価値が高まっていく良質なまち並みを形成する分譲事業を販売。都市再開発事業では、積水ハウス・リート投資法人の創設により新たな出口戦略が可能になったことから資産回転率を高めることで利益を創出していく。

 これらの展開で、16年度の連結売上高2兆200億円、営業利益1,660億円、経常利益1,715億円、当期純利益1,030億円、営業利益率8.2%を目指していく。

 14日会見した同社代表取締役社長兼COOの阿部俊則氏は「間もなく世帯数がピークを迎え、高齢社会は一層進展していく。住宅ストックの流通も促進されるなど、市場環境が変化していく。こうした市況の変化にグループ一体となって対応し、新たなステージを迎えたい」等と抱負を述べた。

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