不動産ニュース / 開発・分譲

2015/6/25

最新テクノロジーを導入した住宅型有料老人ホーム開設/オリックス・リビング

住宅型有料老人ホーム「プラテシア センター南」外観
住宅型有料老人ホーム「プラテシア センター南」外観
ベッドから直接トイレに移乗できる介護リフト。リフトは壁に収納することができる
ベッドから直接トイレに移乗できる介護リフト。リフトは壁に収納することができる

 オリックス・リビング(株)は24日、住宅型有料老人ホーム「プラテシア センター南」(横浜市都筑区)のプレス向け内覧会を開催した。

 同施設は、横浜市営地下鉄ブルーライン「センター南」駅徒歩約2分。鉄筋コンクリート造地上9階地下1階建て、敷地面積 7,323.36平方メートル、延床面積1万2,995.99平方メートル。
 健常者向けの「プラテシア」(6~9階・69室)と、要介護者向けの介護付有料老人ホーム「グッドタイムリビング」(2~5階・120室)からなる。身体状況の変化に伴い、「プラテシア」から「グッドタイムリビング」への移り住みや、夫婦で住み分けることが可能。

 転倒事故を減らすため、「グッドタイムリビング」2階のスペシャルケアフロアには、居室見守りシステムを設置。壁に取り付けたセンサーが、危険予知動作(ベッドから起き上がるなど)を感知すると、職員のモバイル端末に入居者のシルエット(プライバシー確保ため)画像を転送され、緊急度に応じて掛けつけることができる。試験運用では、転倒事故が導入前よりも半減したという。映像は録画もでき、再発防止にも役立てられる。現在はデモ版だが、11月末より本格的に導入される。

 また、職員にとって負担の大きい移乗介助は、介護リフトを使用することを徹底。浴室には天井走行型のリフトを設置、居室には壁に収納できるリフトも取り入れ、ベッドから直接トイレに移動することを可能としている。
 その他、外出時には、坂道などに便利な電動歩行アシストカートを時間貸しする。同社事業開発部事業開発課の田辺雄介氏は「テクノロジーの導入で介護職員の負担を減らすだけでなく、入居者の安心・安全にもつながり、介護の質を向上させることができる。機械ができることは機械に任せ、介護職員は人にしかできないことに注力した」と語った。

 販売状況は、「プラテシア」が60室が契約済み。契約者とっては、移り住めることが将来的にな安心につながり、決め手となった人が多かったという。また、「グッドタイムリビング」は申し込みベースで11件。

 会見で同社住まい開発部開発第一課の後藤武紀氏は「駅に近く、近隣は公園や緑道も整備されており、商業施設も多く便利な立地にあるため、館内完結型ではなく、共用部はあえて必要最小限にするなど、販売価格を抑えた。単なる箱ではなく自慢の我が家にしてもらうため、椅子の座り心地など家具や内装にもこだわっている。今後は立地特性を鑑みながら年4棟程度で開設していきたい」などと述べた。

 施設の設備や価格等は関連ニュース1関連ニュース2を参照。

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