不動産ニュース / その他

2015/10/21

埼玉・三郷の団地で地域医療福祉拠点形成を促進/UR都市機構

「健康寿命アポート住宅」の浴室には足元から温風が出る設備を導入
「健康寿命サポート住宅」の浴室には足元から温風が出る設備を導入
落語等を取り入れた健康促進プログラムの様子。「みさと団地」での第1回目には約50人が集まった
落語等を取り入れた健康促進プログラムの様子。「みさと団地」での第1回目には約50人が集まった

 (独)都市再生機構(UR都市機構)は、「みさと団地」(埼玉県三郷市、総戸数6,725戸、1973~87年築)において、地域医療福祉拠点形成の取り組みを加速する。

 同機構では2014年度より、「多様な世代が生き生き暮らし続けられる住まい・まちづくり」を目指し、団地を中心とした地域医療福祉拠点の形成に取り組んでいる。住み慣れた地域で最期まで住み続けることをができる環境を実現するため、(1)地域における医療福祉施設等の充実、(2)高齢者等多様な世代に対応した居住環境の整備、(3)ミクストコミュニティ(多世代のコミュニティ)の形成を推進。地域医療福祉拠点形成については、14年度に23団地で着手、15年度に20団地で着手予定。20年度までに100拠点達成を目指す。

 今回、「みさと団地」では、コミュニティ拠点等の創設、「健康寿命サポート住宅」の新商品、健康促進プログラムの開始を発表した。

 団地中心部にある空き店舗2区画にコミュニティ拠点と時間貸しシェアスペースを創設。コミュニティ拠点には図書館機能を併設し、子育て世帯を中心にミクストコミュニティ形成に役立てる考え。11月に仮オープンし、16年2月にオープン予定。

 「健康寿命サポート住宅」では、これまでの段差の解消や手すりの設置といった仕様に加え、新たに浴室暖房と多機能便座等を追加した新タイプを導入。これまでのアンケートにより、浴室のヒートショック対応等が課題として明らかになったため、実施した。家賃は通常のUR賃貸住宅より少し高めに設定しており、5万3,300~5万5,400円。間取りは2DK。22日より一般向けに内覧会を行ない、入居者募集は30日からを予定。今年度は全国7団地で展開する計画。

 健康促進プログラムでは、昨年に「豊島五丁目団地」(東京都北区)で展開していた松竹芸能(株)との共同企画で、落語と体操を組み合わせたプログラムをスタート。「みさと団地」を皮切りに全国8団地で展開していく。

 20日の会見で同機構理事の瀬良智機氏は「UR団地の高齢者の97%が自立している方々。そういった皆さんが生き生き暮らせる環境を、ハード・ソフト両面で提供することで、団地全体の活性化につなげていきたい」などと述べた。

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