東急不動産ホールディングスは25日、記者懇親会を開催した。
冒頭挨拶した東急不動産ホールディングス代表取締役社長の大隈郁仁氏は、「年初から日本経済においては株の乱高下をはじめさまざまな事象が発生しているが、幸い不動産業界はフォローの風を受けている状況だ。しかし、新築マンション来場者数や販売スピードの低下など気になる現象も出てきており、今後は好不調の事業が分かれてくることも考えられる。市場の動きに注視つつグループ全体で業績を上げていきたい」と述べた。また、3月31日に開業する商業施設「東急プラザ銀座」(東京都中央区)について「当社今年最大のトピックでグループの総力を上げた事業。銀座から国内、海外というように文化情報の発信拠点となるよう運営していきたい」と話をした。
また、同日東急コミュニティーの次期社長就任が発表された雑賀克英氏(現・東急コミュニティー取締役専務執行役員)も挨拶。「現在、収益面では順調に推移しているが、ストックの時代といわれる中で受注面での競争の激化、人材確保の難しさなど、今後の事業環境は楽観できない状況。当社は2020年設立50周年を迎える。総合不動産管理リーディングカンパニーとして、管理運営する建物を利用する人を満足させることができるようブラッシュアップし、また、海外事業や新サービスの提供など事業基盤の拡大にも取り組みたい。グループ各社と連携しシナジーを最大に発揮することでグループ全体のブランド力向上に貢献していく」などと抱負を述べた。