不動産ニュース

2016/4/1

不動産各社で入社式

 新年度を迎えた1日、不動産各社が新入社員を迎え、入社式を執り行なった。
 各社入社式での社長挨拶の要旨は、以下の通り(順不同、敬称略)。

■三井不動産(株)代表取締役社長 菰田正信氏
■三菱地所(株)取締役社長 杉山博孝氏
■住友不動産(株)代表取締役社長 仁島浩順氏
■野村不動産ホールディングス(株)取締役社長 沓掛英二氏
■東京建物(株)代表取締役社長 佐久間 一氏
■(株)大京代表執行役社長 山口 陽氏
■(株)長谷工コーポレーション代表取締役社長 辻 範明氏
■森ビル(株)代表取締役社長 辻 慎吾氏
■森トラスト(株)代表取締役社長 森 章氏
■三井不動産リアルティ(株)代表取締役社長 山代裕彦氏
■三菱地所レジデンス(株)取締役社長 小野真路氏
■住友不動産販売(株)代表取締役社長 田中俊和氏
■(株)センチュリー21・ジャパン代表取締役社長 猪熊茂男氏
■大和ハウス工業(株)代表取締役社長 大野直竹氏
■積水ハウス(株)代表取締役社長 阿部俊則氏
■積水化学工業(株)代表取締役社長  髙下貞二氏
■三井ホーム(株)代表取締役社長 市川俊英氏
■パナホーム(株)代表取締役社長 藤井康照氏
■住友林業(株)代表取締役社長 市川 晃氏
■ポラスグループ代表 中内 晃次郎氏

■三井不動産(株)代表取締役社長 菰田正信氏

 入社おめでとうございます。皆さんを心から歓迎します。

 三井不動産グループは、日本の経済・社会の発展とともに、その時代の「パラダイムの転換」を捉え、新たな「価値」を創造してきました。価値創造に果敢にチャレンジし、常に自らのビジネスをイノベーションし続けることが、当社グループのDNAとなっています。

 当社グループのコーポレートステートメントである「都市に豊かさと潤いを」は、人が暮らし、働き、憩う「都市」を豊かで潤いのあるものにするという強い意思を示したものです。都市の魅力の高まりは、グローバル化が進んだ現代において、世界中から人材や資金、情報を集め、日本経済の活性化にも大きく貢献することになり、当社が担う役割は、その社会的な意義が大きなものとなっています。2020年東京オリンピック・パラリンピック「街づくりゴールドパートナー」として、当社グループの街づくりの魅力は世界に発信していきたいと考えています。

 また、グループビジョンで示す「&マークの理念」は、多様な価値観を「どちらか」「OR」ということで選択するのではなく、「どちらも」「&」として両立・共存させようとするものです。多様性を受け入れ、常識的には価値観の対立するものでも、その相克を乗り越えて共存・共生させ新たな世界を切り開いていくことを、経営の理念に据えているのです。

 最近のお客さまの価値観の多様化に応えていくためには、当社そのものが、多様な価値観・多様な才能を持った人材が、その持てる力を最大限に発揮でき、多種多様な才能がシナジーや化学変化を起こす会社にならなければなりません。日本の経済・社会がますます成熟化し、経済のグローバル化も進む時代において、劇的に変化する社会のニーズに対応して、新たな価値創造をしていくためには、多様性を受け入れようとする、この思想は非常に重要です。

 入社にあたり、皆さんに期待すること、心掛けていただきたいことは、以下の5点です。

 まず「自立した個人」になること。「自立した個人」として、「会社のビジョン」に「自らの志」を重ね合わせ「自己実現」を果たしてください。
 二つ目は、「幅広い視野を持つ」こと。社会や経済の厳しい変化のなかで、自らの可能性を最大限に伸ばしていくためには、「好奇心」や「ネットワーク力」、価値ある情報を選び取る「感性」が必要です。社内外・世代を問わず、「人との交流」「出会い」を大切にし、物事を見る視野・人間の幅を「外向き」志向で広げてください。
 三つ目は、「チャレンジスピリット」。仕事をしていくうえで、様々な困難に直面することがあります。そういう時こそ、当社グループのDNAであるチャレンジスピリットを発揮していただきたいと思います。
 四つ目は、「健全な心身を保つ」こと。常に心と身体の健康を保てるよう、十分な自己管理を心掛けてください。当社は今、多様な人材が自分にあった働き方でその能力を最大限発揮できるよう「働き方改革」に取り組んでいます。労働時間に制約があるという前提で、限られた時間で最大限の成果をあげ、それ以外の時間は、家族と過ごす時間も含め「個人を豊かにする時間」に充てようというものです。それが、社員の人間としての幅、ひいては会社の組織としての力を拡大することにつながり、さらには社員の心身の健康を保つことにもつながると思います。
 そして最後は、「社会人としてのコモンセンスを持つ」こと。世の中の不祥事のほとんどは、常識の欠如に起因するものです。「コモンセンス」がしっかりしていれば、ごく自然にコンプライアンスの態勢がとれるはずです。

 不動産業は、社会的意義が大きく、人々に夢と感動を与えられる産業です。当社グループが、魅力あふれる企業グループであり続け、今後もたくましく成長していけるよう、共に頑張りましょう。

■三菱地所(株)取締役社長 杉山博孝氏

 当社には、時代が移り変わっても「守るべき」我々の原点、三菱三綱領(所期奉公・処事公明・立業貿易)がある。英語に直せば、それぞれpublic、fair、globalだ。その考えをもとに、「まちづくりを通じて社会に貢献する」という当社グループの基本使命があることを心に留めておいて欲しい。その中で、事業を通じて社会に良質なサービス・価値を提供することで社会に貢献するということを意識してほしい。

 2011年度より当社グループの10年後の目指すべき姿を掲げた中長期経営計画「Breakthrough2020」をスタートさせた。2020年を見据え、皆さんの若い力が当社グループの価値創造の原動力になることを期待している。

 本日から当社グループの一員として仕事に取り組む上で、次の4点を大切にしてほしい。

(1)インテグリティ・コンプライアンス:当社グループの人材育成で注力していることは「人間力」の向上である。それは、勉強して知識を増やすことで向上できるものではなく、日々の仕事の中で磨かれていくものである。そしてそのベースとなるのが「誠実・信頼」であるのでぜひとも大切にしてほしい。
(2)チャレンジ志向・イノベーティブ:当社は日本で初めてのオフィス街を創りあげるなど、様々な新しいことにチャンレジしてきた。しかし、そのチャレンジ精神も当たり前になってしまっている可能性もある。どんなときも新しい目線でものごとを捉え、自らにイノベーティブを起こし、チャンレジし続けることを意識してほしい。
(3)グローバル:海外へ進出するアウトバウンド事業も大切だが、東京の国際競争力を強化し、海外から人を呼び込むインバウンドの事業も非常に重要である。今後引き続き双方向のグローバル化を推進する上で、皆さん一人ひとりにもグローバル対応力が求められる。あらゆる日常の仕事の中で、真の意味でのグローバル対応力を磨いていただきたい。
(4)アズワンチーム:「人を知る」ことは仕事をする上で非常に大切である。また、どのような仕事でも1人もしくは1つの会社だけでできるわけではない。ただ仲良くするだけでなく、熱い議論を重ねながら、皆の力を結集し、グループ各社で連携して本当によいものを創りあげることが大切である。

 どんなときでも現状に甘んじることなく、常にチャレンジを続けて壁を乗り越えてほしい。そして、三菱地所グループをよりよくするために、皆さんの新しい価値を提供していってほしい。

■住友不動産(株)代表取締役社長 仁島浩順氏

 住友不動産グループを代表して、皆さんの入社を心より歓迎します。

 今年は、「第七次中期経営計画」スタートの年となります。これまで、企業業績の改善や低金利継続など良好な景況が続いてましたが、足元では円高・株安基調に転じ、景気の先行き不透明感が強まっています。また、建築費高騰をはじめとした課題もあり、不動産業界を取り巻く環境は依然として、楽観はできません。

 当社は、これまで独自の発想・手法で成長発展を遂げ、業界トップクラスの地位を築いてきました。今後の成長継続を確固たるものとするためにも、市況・環境の変化を捉えつつ、前例踏襲から脱却した新たな発想に基づき、全社一丸となって取り組む必要があります。

 フレッシュな皆さんには、既成概念にとらわれず、柔軟で自由な発想を率直に提言してくれることを期待しています。当社のモットーである「快活な気風」で、これから一緒に頑張ってまいりましょう。

■野村不動産ホールディングス(株)取締役社長 沓掛英二氏

 皆さん方が入社する今期は野村不動産グループの新たな中長期経営計画がスタートする最初の年です。その計画においては、我々の目指すべき姿を示すとともに10年後に、グループとしての売上は1兆円、営業利益は現在の倍となる1,500億円を達成するという目標を定めています。

 私から皆さんに本日お伝えしたいことは、当社グループは、「将来に向かって、野村不動産グループらしく独創的な不動産開発を進めるとともに、街づくりや住まい・不動産に関連するサービスやマネジメント分野を拡充させ、成長する」ということです。進行形、発展途上の会社です。皆さんもグループの一員として、是非自ら自発的に考え・行動し、会社と共に成長していってください。

 1点だけ皆さんにお伝えしたいと思います。それは、今後、一人ひとりが「高い志」をしっかり持って、社会人としての自らの人生を歩んでいただきたいということです。

 「志」という言葉ではイメージできない人は、「将来の目標や夢」を確りと持つことが大切です。社会人をスタートするに当たり、志や目標・夢がまだ明確でない人は、これからの歩みの中で、是非とも自分自身の高い志や目標・夢を設定してください。私は、当社グループは皆さんの志・夢の実現を叶えてくれる組織であると確信しています。人生の成長にはやはり基礎や基本が極めて大切です。

 何より基本を大切にして一歩一歩歩んでいってもらいたいと思います。

■東京建物(株)代表取締役社長 佐久間 一氏

 皆さん、本日は入社おめでとうございます。新しい仲間を迎えることができ、大変嬉しく思います。

 当社が設立されたのが明治29年10月1日ですので、今年の10月に創立120周年を迎えます。しかしながら、日本には創業100年以上の会社が5万社以上あると言われていますので、誇るべきは歴史の長さではありません。大切なのは、創立者である安田善次郎翁が旨とした“進取の精神”を持ち続けることです。皆さんも当社の一員として新しいことにチャレンジすることを恐れないで下さい。

 我々は昨年5年間の中期経営計画を発表しました。この中期経営計画では、『次も選ばれる東京建物グループへ』というテーマを掲げています。社会人になって賃貸マンションに住み、家族ができてマンションを購入し、やがて年をとって老人ホームやサービス付高齢者向け住宅へ移るといったようなお客様のあらゆるライフステージの中で常に質の高いサービスを提供していく。こうしたことで東京建物グループを「お客様から次も選んで頂ける」「社会から必要とされる」企業グループにしていきたいと考えています。皆さんもそういう観点で物事を考えるようになってほしいと思います。

 最後に、身体は全ての資本であり、健康なくして何事も為し得ることはできません。健康管理には自分で責任を持ち、くれぐれも留意するように気をつけてください。また、皆さんはこれまでの学業を修められ、本日より社会人となられたわけですが、勉強は一生続くものです。会社が発展する為には、社員一人一人が1年間で1年分以上の成長をすることが必要です。人間の幅を広げるような教養を身に付ける努力を怠らず、皆さんの成長が当社発展の原動力となることを期待しています。

 以上、私からの祝辞といたします。

■(株)大京代表執行役社長 山口 陽氏

 大京グループへの入社、おめでとうございます。

 昨年、採用スケジュールが変わったことで、皆さんは、学業、就職活動ともに負担が非常に大きかったと思いますが、本日ここに118名の新入社員を迎えることができ、大変嬉しく思います。大京グループ全役職員を代表して、心より歓迎いたします。

 皆さんは今日から晴れて社会人となりましたが、この日を迎えるにあたり、ご両親を始めお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、新たな決意をもって新生活をスタートして頂きたいと思います。
さて、皆さんに激励の言葉を贈るにあたり、まず大京グループを取り巻く環境と目指す姿について、お話したいと思います。

<大京グループを取り巻く環境>
 皆さんもご存じのように、日本は今、世界でも例を見ない速度で高齢化と少子化に伴う労働力不足と人口減少が進行し、社会問題が山積しております。また、経済のグローバル化が進み、中国経済の減速と原油価格の下落を背景に、世界的な株式市場の混乱と、中東諸国の地政学リスクや米国の景気後退リスクの高まりを受け、日本では、円高と株安が進行する懸念を払拭するために、マイナス金利政策が発動されました。現時点では企業収益や雇用環境は底堅さを維持しているものの、世界経済は混乱しており、先行きが非常に不透明な状況です。

 不動産業界においても、住宅ローン金利の引き下げといったプラス要素はあるものの、建築費の高止まりや人手不足に加え、実質賃金の伸び悩みによって消費者心理は低迷しており、新築・中古ともに、マンションの市況は、都心、湾岸エリアを除けば弱含みの状況です。また、住宅総数6,063万戸に対して、世帯数は5,245万世帯となっており、空き家率は13.5%に上ります。さらに、2020年以降は世帯数が減少する見通しであり、今後、空き家の有効活用が進まなければ、空き家率の上昇に加え、住環境の悪化や行政コストの増大など、様々な問題が生じる可能性があります。

<大京グループが目指す姿>
 このような環境下、国の住宅政策も新築重視からストック重視へと転換しており、住宅ストックの有効活用において、大京グループの存在価値は今後ますます高まってくると考えています。そこで大京グループは人口動態の変化を見据え、業界でもいち早く、ストックを活用するビジネスモデルに転換いたしました。そして、これまでに蓄積してきた「全国47都道府県・海外3拠点のネットワーク」、「マンション53万戸・商業施設6,000件の顧客基盤」、「技術系社員2,000名の技術力」、さらには「盤石な財務基盤」の強みを活かし、今後は、建物と居住者の「高齢化」、空き家、省エネルギー、防災・減災などの「環境」をテーマとした社会問題(=地域社会のお困りごと)を解決する、『生活環境創造企業』へと進化していきます。

 大京グループは、一昨年設立50周年を迎えましたが、次の新たな50年に向けて、皆さんと共に邁進したいと思います。そして、世の中が絶えず変化し、お客さまの価値観やニーズがますます多様化する中で、私たちは、お客さまにとって価値ある商品・サービスを提供し続ける企業グループでありたいと思います。そのためには、お客さまとの長いお付き合いができる、グループ横断の強固なバリューチェーンを構築し、お客さまの声や社員のアイデアを、商品・サービスの改善やイノベーションにつなげていかなければなりません。

<大京グループの将来を担う皆さんへの期待>

●会社の垣根を越えて、同期入社のつながりを大切にしてほしい
 皆さんは、これから開発、管理、流通、工事事業部門の各社で業務を担当されますが、同期入社のつながりを是非大切にしてください。会社の垣根を越えて、互いに理解を深める中で、切磋琢磨し、グループ力を活かした新たな価値を創造できる人財に成長してほしいと思います。

 相手のことを知ろうとする努力、相手に知ってもらおうとする努力からコミュニケーションは生まれ、ひいては、それが情報の共有・グループ連携の始まりにつながります。皆さんはこれから業務を行う上で、組織の垣根を越えた連携が必要になる場面がたくさんあると思います。先輩社員も、グループの商品・サービスの知識を深め、グループ間でお客さまを紹介するなど、より多くのお客さまに大京グループのことを知って頂くための活動をしています。このような意識の高まりは、やがてグループ一体の提供価値を高め、お客さま満足度の向上につながっていくと思います。

●情報リテラシーの感度を高め、情報や気付きをビジネスに活用してほしい

 また昨今、「不動産テック」と呼ばれるデジタル革命が起こり、不動産を舞台にIT技術を使った便利なサービスが次々と生まれ、個人の生活や旧態依然とした取引慣行が変わろうとしています。かつては商品である「モノ」にあった価値は、今やお客さまも気付いていない問題を解決する、「コト」を併せ持った商品・サービスでなければ、お客さまに支持されない時代です。前例の踏襲や単なるコピーアンドペーストでは、新たな価値を創造できず、時代の要請に応えられない企業はやがて淘汰されていくでしょう。

 ですから、私たちは決して立ち止まらず、過去の経験や実績に安住することなく、常に白紙の状態から物事を考えなくてなりません。そこで、役職員に向けた年頭の挨拶でもお話しましたが、皆さんには、情報リテラシー(=情報を活用する力)の感覚を養い、さらに言えば、その感度を高めてほしいと思います。情報をビジネスに十分活用できているかどうかは、企業が競争を勝ち抜き、発展するために不可欠な要素です。皆さんは、人と人が瞬時につながり、モノや情報を共有する、ネット社会をリアルに体感してきた世代です。その情報感度を活かし、様々なジャンルの情報や、今あるものに対する不満など、気付いたことを、積極的にビジネスへ展開してください。情報を単なる知識で終わらせるのではなく、ビジネスにどう活用できるのかを考え、それを形にしてほしいと思います。

●色々なことにチャレンジし、失敗を糧に成長してほしい

 さらに、これから皆さんには、様々な成長の機会が巡ってくると思いますが、機会を与えられるのを待つのではなく、自ら色々なことにチャレンジし、失敗を糧に成長してください。そして、心身ともに健康を保ち、謙虚さや感謝といった人間力にも磨きをかけて、心技体のバランスがとれた社会人になってください。

 皆さんが自分の業務に情熱を持ち、お客さまの声に耳を傾け、信頼をひとつひとつ積み重ねていく中で、皆さんの真摯な姿勢がお客さまの心を動かし、やがてお客さまが大京グループのファンになる。そんなスパイラルをグループ全体で生み出し、様々な場面でお客さまに選び続けて頂ける、大京グループを一緒につくっていきましょう。

 最後に、皆さんは今、夢と希望を抱き、ここに出席されていると思います。今日がスタートです。これからは、「自分の考えをはっきりと言う」。そして、「失敗を恐れず失敗から学ぶ」。この二つを胸に刻んでください。そして、上司や先輩の指導のもと、皆さんが共に成長し、いずれは大京グループの幹部社員として、今後の各社を牽引する人財になられることを大いに期待し、私のお祝いの言葉とします。

■(株)長谷工コーポレーション代表取締役社長 辻 範明氏

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 建設・不動産業界は、昨年一昨年と好調な業績を上げてきました。しかしながら、今年に入って事業環境は相当変化していると考えています。昨年来、新興国経済の低迷や原油価格の低下などの影響を受けてきましたが、年初からの株価の急落、円高への移行、マイナス金利導入による金融市場の混乱など不透明感が広がっており、1年後の予測さえ立てづらい状況になっています。

 今期は中期経営計画であるNBs計画の最終年であり、併せて創業80周年という二つの節目を迎える期となります。前年を上回る目標を持ち、その達成により来年2月の80周年を迎えることができるようにグループ全社員が営業マンとして力を結集していかなければなりません。

 当社グループにとってはこれからが本当の勝負であり、環境が変化しても成長を続けるための方策はあるはずです。今年の年頭のキーワードとして「不易流行」という言葉を掲げました。守るべき本質は変化させず、時代の要請には応えてやり方を変えていく。まさにこの考え方、この思いが長谷工の真の強さを作っていくと思います。58万戸を超える分譲マンションの施工実績をもとにしてマンション事業をさらに深化させ、都市に居住する生活者を対象とするBtoCの事業を伸ばしていきたいと考えています。そのために長谷工グループのことをしっかりと勉強してください。そして長谷工グループの先輩社員たちが築いてきたこと、長谷工の社員であれば誰でも知っていること、つまり「不易」をきちんと理解して、自分のものにしてください。自分の入った会社に「自信と誇り」を持っていただきたいと思います。

 もう一つ、昨年から、「グループの全社員が営業マン」というプロジェクトを、グループ全体で進めています。一人一人が自分の所属する会社だけでなく、グループ全体のために行動するグループ連携の考え方が、当社グループの良いところであり、強みだと思っています。これからはいつもグループを意識して行動して頂きたいと思います。

 一日も早くこのグループの一翼を担う人材として活躍されることを期待しています。

■森ビル(株)代表取締役社長 辻 慎吾氏

 森ビルらしく挑戦し、共に成長し、未来を築こう。
 今夏のリオデジャネイロオリンピック•パラリンピックが終われば、世界の目は東京に集まる。

 私は、都市づくりを通じて、東京の底力を世界に強く印象づけたい。
 我々は今、虎ノ門ヒルズ周辺の一体開発をはじめ、複数の大規模プロジェクトを同時並行的に進めている。これだけのプロジェクトを一気に進めるのは、60年近い森ビルの歴史においても初めてのことだ。今年はこれらの計画や事業の骨格をつくり、地元の合意形成や都市計画などを決め込んでいく「要の年」となる。

 我々のプロジェクトは、どれも難易度が高いが、様々な領域のトップランナーと積極的にコラボレーションしながら、都市づくりのトップランナーとしての自負を持ち、彼らの力を引き出して、世界の知見を集結した国際新都心を実現していく。

 皆さんは、東京と森ビルにとって極めて重要な年に入社した。チャレンジする舞台がたくさんあり、どんどん成長できる環境にある。あらゆるチャンスを活かし、森ビルの次代を担うリーダーとしてしっかりと育ってほしい。森ビルの仕事はとても幅が広い。どの仕事も「都市をつくり、都市を育むこと」と絡んでいる。森ビルの一員になった以上、すべてを都市づくりと結びつけてみる習慣をつけてほしい。

 「本気で都市づくりをしたい、都市と関わりたい」と思う人にとって、森ビルの仕事は圧倒的に面白い。森ビルらしく挑戦し、共に成長し、皆で未来を築いていこう。

■森トラスト(株)代表取締役社長 森 章氏

 2016年度の新入社員の皆さんは、中国経済や原油価格の動向、日本におけるマイナス金利導入など、これまで経験したことのない世界的な激動の時代に入社された。

 2020年の東京五輪に向けたインバウンド増加や農業改革など明るい面もある一方、本質的には少子高齢化による需要不足の構造があり、極めて難しい時代にあるといえる。

 技術大国と呼ばれてきた日本の産業再編を見ると、次代の産業・技術を見通した「選択と集中」の重要性が示唆されており、それは我々不動産業界でも同様と考える。

 森トラストグループは、主軸となる不動産開発事業で東京を牽引するプロジェクトを抱えるほか、ホテル&リゾート事業では拡大するインバウンドを背景に、シティ・リゾート両方でビジネスチャンスが豊富にある。独自のグループを形成しているため、投資事業などを通じ、多種多様な事業を手掛ける体制も整っている。

 その中で、森トラストグループとして、次代を見越した「選択と集中」が極めて重要な時代にあると認識している。我々が注目しているのは、「第4次産業革命」とも言われるロボットや人工知能、あるいは再生医療といった新しい技術の飛躍的な進歩で、これらのツールが持つ能力を最大限活かし、それぞれの事業にいかに取り込んでいくかが今後の課題となる。日本の第三次産業はGDP全体の75%を占めるが、その生産性は米国と比べ大幅に低いとのデータもある。新たな技術を用いてどう生産性を上げていくかが、日本経済の成長の鍵を握ると言える。

 また、世界的に供給が過剰で需要が不足している行き詰った状況の中で、日本は世界に先行して少子高齢化社会を迎えており、この問題を日本がいかに解決するかに世界が注目している。こうした社会課題に対し、我々森トラストグループは、都市開発や観光産業において、あるいは新規事業を通じて、技術や発想を柔軟に変えながら、社会に対してどのような貢献をしていけるかを考え、適切な「選択と集中」を行い、事業を展開していく必要がある。

 そういった意味では、全く新しいビジネスモデルを作ることができる、非常に面白い時代ともいえる。

 本日入社された皆さんは、多種多様な専門とキャリアを持ち、次々と刷新されていく技術を柔軟に取り入れる能力もある。積極的に新しい世代の発想を事業に繋げる自主性を持ち、個々人の能力向上とともに、同期との情報交換を密にし、多彩な専門性を結集してグループとして成果を挙げていただくことを大いに期待している。

■三井不動産リアルティ(株)代表取締役社長 山代裕彦氏

 皆さん、ご入社おめでとうございます。

 本日ここに、総合職256名、一般職87名、計343名という多くの皆さんを新入社員としてお迎えできることを大変うれしく思います。役職員を代表して心より歓迎し、お祝いを申し上げます。

 若く希望に満ち溢れた皆さんの顔を拝見していますと、私自身も心の底から勇気が湧いてくる気がするとともに、経営者として皆さんをお預かりすることに強い責任を感じています。ここに343名の同期がいるわけですが、生まれも育った環境も違う人たちが、たまたま同じ年に数ある会社の中から当社に入社されるというのは何かの縁ですから、この同期を大切にして、利害関係を超えた集まりとして切磋琢磨しながら、三井不動産リアルティでの会社生活を送っていただけたらと思います。

 われわれの事業フィールドは拡大している良質な住宅ストックであり、国の政策もあり今後さらに成長が期待されている分野です。景気動向によって、伸びは拡大したり停滞することはありますが、長期的には拡大する事業環境の中で継続的成長目標を持って事業を遂行していけると確信しています。

 フィービジネスの会社である当社の成長戦略の要は「人材」です。投資をしてリターンを得る会社であれば、その投資の巧拙で差別化を図ることができますが、当社が他社と差別化を図るには、社員の提供するサービスのレベルで圧倒しなければなりません。当社が安定した利益を出せるのは、三井不動産リアルティグループ約4,200名の社員全員の頑張りがあってこそであり、ここ数年200名を超える多くの方々に入社していただいているのも、成長に向けた会社としての大きな投資です。一人ひとりが成長戦略の要となっていただくことを期待していますし、そのための投資は惜しみません。

 皆さん個人が成長していくために、社会人の先輩としてアドバイスを送るとすれば、是非「成功体験を積んでほしい」と思います。これから30数年の会社生活を送ることになるわけですから、サラリーマンの目標は何か、自分が仕事を通じて得るものは何か、必死に仕事をして会社生活の中で是非何かをつかみ取ってもらいたいのです。必死に仕事をして得られた成功体験は、みなさんの人生をさらに豊かなものにし、その経験を後輩たちに伝えることによって会社のよき社風となっていくのです。

 皆さんの当社での生活が充実したものになることを祈念しまして、私のお祝いの挨拶とさせていただきます。

■三菱地所レジデンス(株)取締役社長 小野真路氏

 三菱グループの企業活動の指針となっている「三菱三鋼領(所期奉公、処事光明、立業貿易)」を大切にしてほしい。
●所期奉公:社会への貢献は、会社の本業である
●処事光明:フェアプレイに徹する
●立業貿易:先月タイに合弁会社を設立し、海外事業も積極的に展開しているが、グローバルな視野を持つ

 不動産の基本はフィールドワークだということを忘れてはいけない。足で稼ぎなさい。街をよく見て、人がどう動いているかよく見ることを大切にして欲しい。

 その国、そのエリアの気候やライフスタイル等、様々な条件によって、必要とされている住まいは異なる。街と人を見て、発想を変えていかなければならない。

 我々の仕事は、駅伝のようにバトンタッチ方式である。想いを引き継いで繋いでいく、その繰り返しである。初めのうちはわからないことも多く、先輩に聞いたり自分で調べたりしなければならないが、全て人に頼っていたら自分なりの価値観は生まれない。自分なりの創意工夫をして仕事を進めることによって、徐々に自分なりの価値観が芽生え、ひいては会社から求められる人物に成長できるはずだ。期待している。

 本日はおめでとうございます。

■住友不動産販売(株)代表取締役社長 田中俊和氏

 皆さん、入社おめでとうございます。

 不動産仲介業は、お客様の大切な資産を扱う極めて社会的に意義の高い職業です。当社は、昨年創立40周年を迎えました。業界トップブランドとして、大きい社会的責任を担っています。

 今の時代はIT化が進み、情報は誰でも簡単に手に入る時代です。不動産業界も例外ではなく、私たちには「どの情報が正しいのか」そして「ベストな選択は何か」といったお客様のニーズに応えることができる「コンサルティング能力」が求められます。お客様のニーズも日々変化しており、私たちがニーズに応え続けていくためには、常に「新しいチャレンジ」が必要です。これまで以上に、「一人一人の能力」や「人としての魅力」が必要になっています。

 皆さんに心がけて欲しいことは、「お客様から最初に相談される人」になることです。お客様が不動産で困ったときや聞きたいことがあるときに、最初に思い浮かべて声をかけていただき、その期待に応えられる人になってほしいと思います。

 お客様が不動産を売買、賃貸する背景にはそれぞれの事情があります。お客様の家族になったつもりで一人一人に心を寄せて、大切な不動産をお預かりすることで、一人でも多くの皆さんのファン、当社のファンを作っていってください。お客様の笑顔のために、これから一緒に汗を流しましょう。

 人が資本の当社で、社員一人一人の仕事の積み重ねが会社の価値向上に直結しています。皆さんの成長なくして、当社の発展はありません。今日、入社された皆さんの活躍を期待しています。

■センチュリー21・ジャパン代表取締役社長 猪熊茂男氏

 本日はみなさんがいよいよ社会にはばたく最初の日です。まずはおめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。皆さんが、この記念すべき入社式に参加するに際し、不安と希望の両方の気持ちが交錯しているのではないかと想像しています。

 皆さんが入られてセンチュリー21グループというのは78の国と地域、6,800店舗、10万1,000人の従業員という世界最大級の不動産流通フランチャイズチェーンに入社されたのです。このセンチュリー21というのは、1971年に米国で誕生し、日本では昨年加盟開始から30年が経ちました。是非、日本だけではなく世界に目を向けるような社会人になって欲しいと念願しています。

 私は入社式の時に祝辞を申し上げさせて頂いていますが、いつも大体3点申し上げております。年によって中身は違うこともありますが、いつも云うことが一つだけあります。

 それは、社会に出た後に必要なことの一つは好奇心だということです。好奇心を持つというのは思考を止めないということと同じ意味です。要は目に見えるもの、耳に聞こえるもの、手に触れるものなど会社生活でも日常生活の中でも、常にこの好奇心を持ち続けることが、自分の感性を磨き、スキルを上げていくために絶対必要なものであることを、言葉を変えて言えば、好奇心を人生のパートナーとして片時も忘れることなく過ごしてもらいたいということです。

 二つ目は、常に今自分が与えられている仕事が自分の天職だと思って務めてもらいたいということです。皆さんはこれから何十年も仕事に携わることになるわけです。寿命が毎年伸びていることや、少子高齢化が進むということですから、もしかしたら皆さんの時代は100歳定年制ということになるかもしれません。そこまでいかなくても50年近くは働くことになると思います。その間、いろいろな経験を積むことになると思いますが、仕事をきちんとこなすためには、たゆまぬ努力が必要です。たゆまぬ努力をするためには、自分が今行っている仕事が天職と思わなければ努力を続けることはできません。隣の芝生は青く見えるものですが、まずは自分の家の芝生を青くすることから始めなければなりません。くれぐれも間違わないようにお願いしたいのは天職というのは転ぶ方の転職でなく、天から授かった仕事の天職、繰り返しになりますが、今、自分のやっている仕事があなたの天職だと思い全力を傾けてもらいたいと思います。

 最後に膝錐(しっすい)之志という言葉を送ります。この意味は膝に錐を押し当てて眠気と戦いながら努力したという故事です。社会は甘くありません。ときには失敗もあるでしょうが、それを越えるためには努力が必要なのです。遊ぶことも結構です。しかし、膝錐之志をもってことにあたることが必要な時もきっとあるはずです。是非、この言葉を忘れずにこの社会で思い切り活躍されることを願っています。栄光はみなさんの前にあります。本日は本当におめでとうございます。

■大和ハウス工業(株)代表取締役社長 大野直竹氏

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 現在、大和ハウスグループは約170社、グループ役職員約6万人の企業規模となっており、その事業規模・領域を拡大させるべく、役職員全員で邁進しています。そのような中、晴れて入社された皆さんは、大和ハウスグループの創業精神である三意「創意・誠意・熱意」と「行動第一主義」を持って、これから業務にあたってください。

 皆さんが配属される事業所では、先輩諸氏から業務をはじめ、社会人としての基礎知識等、色々と教えていただくことになりますが、目先の結果にとらわれず、将来を見据えて大きな「夢」や「志」を持ち、努力を積み重ねていただきたいのです。

 加えて、皆さんはお客様から信頼されるよう「人間力」を磨いていただきたいのです。営業・設計・工事・管理部門等に配属される皆さんは、これからお客様と接する機会が多くあります。その中では専門知識の習得はもちろんですが、知識だけではない「人間力」を身につけていただきたいのです。そのためには、旺盛な好奇心で色々なことに興味・関心を持ち、本や映画、芝居、音楽など文化・芸術にも触れてください。そして、相手(お客様)の「心」を読み取る力を身につけてください。

 また、皆さんは大和ハウスグループという売上高3兆円超の大企業に就職したと勘違いしないでください。各事業を見渡すと、シェア「ナンバー1」の事業はないのです。大和ハウスグループは中小企業の気概を持って、国内外に挑戦している企業群です。海外の大企業に比べれば大和ハウスグループは中小企業にすぎないのです。決して「おごり」「威張る」ことなく、何事に対しても謙虚に行動してください。

 最後に、皆さんは大和ハウスグループの今後を背負う貴重な人財です。大和ハウスグループがサステナブルに発展するためには、創業者 石橋信夫の言葉である「世の中に必要とされ、世の中の多くの方々の役に立ち、喜んでいただける商品・サービスの提供」を、これから皆さん自身がグローバルに展開することが重要となります。本日皆さんが抱いた「夢」「志」を決して忘れず、その実現に向けて鋭意、努力し続けてください。期待しています。


■積水ハウス(株)代表取締役社長 阿部俊則氏

 積水ハウスグループへの入社おめでとうございます。皆さんの入社を私も皆さんと共に心から喜んでおります。

【「FOR YOU」の心で、感謝の気持ちを忘れず自ら考え、行動する、愛される社員に】
 企業理念の根本哲学の「人間愛」は、「FOR ME」ではなく「FOR YOU」の心で、常に相手の事を考え、思いやることです。「企業は人で構成され、人は心で動く。社員の心、人格においても他社を上回りたい。」と考えています。積水ハウスグループは売上高2兆円に迫る2万3,000人の大企業グループになりましたが、お客様にとって皆さんが会社の代表です。大企業に入ったと安心するのではなく、常に感謝の気持ちを忘れず、自ら考え、動き、信頼され愛される社員になってください。

【社会課題を解決しながら成長する、「社会から必要とされる会社」でありたい】
 当社は「SLOW & SMART」をブランドビジョンに掲げ、「住」に特化した成長戦略で「請負型」「ストック型」「開発型」の3つのビジネスモデルで事業を展開しています。構造改革、グループ連携などにより、各事業の収益基盤がバランスよく確立してきました。グループ会社がそれぞれの専門性と役割をもって、強みを発揮し業績を伸ばしています。228万戸という最大のオーナー様を抱える当社グループだからこそできるビジネスはたくさんあります。成長のキーワードは、「環境」「ストック」「高齢社会」「IoT」です。本日から女性活躍推進法が施行されましたが、当社の成長には、女性の活躍が欠かせません。女性管理職も増えるなどの成果が表れており、先月、住宅・建設業界で唯一、3度目の「なでしこ銘柄」に選定されました。社会課題を解決しながら当社は成長を続け、中期経営計画の最終年度である今年度は、過去最高の業績を目指し「社会から必要とされる会社」であり続けたいと思います。

【東日本大震災から6年目に。復興を担い、未来の日本をつくる責任ある仕事】
 東日本大震災から6年目となりますが、依然、多くの社員が復興の仕事に携わっています。のべ48万人以上の「ハウス会」の職人さんたちが長期にわたって被災地支援を続け、現在も一日当たり約300人が現地に赴いています。「施工力」は当社にとって、とても大切な財産です。新入社員研修での被災地復興支援活動も大事にしています。5回目となる今回も皆さんも被災地を自分の目で見て、自らの仕事の原点を考えて欲しいと思います。

【「物事の本質は我にあり」、謙虚さを忘れず、若さでぶつかってほしい】
 住まいづくりは、家族の人生、幸せを左右する一生の買い物で、そのお手伝いをする責任ある仕事です。積水ハウスはお客様を大切する会社です。それが社会に浸透して、ブランドを築いてきました。「さすが積水ハウス」と誉められることもある一方、「積水ハウスとあろうものが」とお叱りを受けることもあり、お客様や社会の期待が大きい分、つらい事もあるでしょう。会社は皆さんを決して一人ぼっちにしません。仲間や先輩に相談する癖をつけて下さい。

 当社は3期連続で過去最高益を更新できていますが、いい時ばかりではありません。うまくいかない時は、その答えは自らの中にある。「物事の本質は我にあり」です。他人のせいにするのではなく、前向きに明るい気持ちで乗り越えてください。失敗しても誰もとがめません。困難に遭ってはじめてその人間の本当の価値、本当の強さは分かるものです。謙虚な姿勢は忘れず、先輩の指導を素直に聞いて、必死に勉強し、若さでぶつかってください。皆さんの活躍を大いに期待しています。


■積水化学工業(株)代表取締役社長  髙下貞二氏

 新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとうございます。心からのお祝いと歓迎の意を申し上げます。

 私から新入社員の皆さんに期待することを3つ申し上げます。

1、知行合一
 「いくら知識があっても、行動に移さなければ知らないことと同じ」という意味です。知識は行動して初めて行きたい知恵となります。失敗を恐れず、まずは挑戦です。
2、一隅を照らす
 元々は、「それぞれの持ち場、立場でコツコツと精一杯努力する人は何者にも代えがたい大事な国の宝」という意味です。まずは、自分が配属された場所や立場で一生懸命頑張ってください。そこで人一倍努力すれば信頼が集まり、皆さんの将来が拓けていきます。
3、修羅場の経験が成長の種
 皆さんにとっての修羅場とは、困難な仕事や壁に直面することです。製品開発の仕事や営業の仕事、いろいろな仕事でうまくいかない日が続くかもしれません。しかし、そのような修羅場をくぐり抜けることで、皆さんは大きく成長していきます。まずは、配属先で失敗を恐れず挑戦し、修羅場に立ち向かい、一隅を照らしてください。

 やがては積水化学グループに、そして世の中になくてはならない人材、宝となってください。皆さんが、今、胸に抱いている希望や情熱は、まさにそのためにあるのです。

 皆さんの健闘を心よりお祈り申し上げます。

■三井ホーム(株)代表取締役社長 市川俊英氏

 三井ホームへの入社、誠におめでとうございます。三井ホームグループを代表してお祝いの言葉を申し上げます。

 当社は昭和49年10月の設立以来、全国で累計22万棟を超える家づくりのお手伝いをしてまいりました。これはこれまでに諸先輩やお客様に育てていただいた、人、技術、ブランドなど、そのそれぞれをお客様にご評価いただけた結果に他なりません。

 設立時からみれば、少子高齢化や生活スタイルの多様化など社会情勢は大きく変化していますが、その中で私たち三井ホームは、世の中から常に必要とされる存在であり続けなければなりません。企業としての歴史の重みを大切にしながらも、時代の変化に柔軟に対応し、これからの時代をリードしていかなければなりません。

 そのためには当社のコンサルティング力、秀逸なデザイン力により磨きをかけて、世の中の人にご満足いただける住まいを提供し、三井ホームで暮らしたい、三井ホームに住んでいることが誇りになる、というダントツなブランドを築きたいと思っています。住む人の誇りを形にする、「オーダーメイドの歓び」。皆さんには、この「オーダーメイドの歓び」をぜひ受け継いでいただきたいと思います。

 皆さんは大きな希望をもって今日、入社式に臨んでいると思いますが、三井ホームには自分を成長させる、自分の可能性と出会う機会がたくさんあります。自分の強みや長所を見つけ、さらに伸ばしていく努力を自ら積極的にしてもらいたいと思います。

 当社は一昨年度から、「プレミアム・モノコック構法」の基本構造に2×6ウォールを導入するとともに、将来の事業基盤の拡大に向け、米国カリフォルニアにMHA Construction Inc. という新会社を設立し、プロダクションビルダーとして、カナダに続いて米国でも住宅事業を開始しました。また、東京の足立区にツーバイフォー建築として国内最大となる約1万平方メートルの特別養護老人ホームを建築中で、5月に完成予定です。ツーバイフォーの6階建ての実験も始まり、これから日本で大規模木造事業がますます本格化していくでしょう。

 今後さらに皆さんと一緒に努力し、三井ホームブランドを「未来へそして世界へ」輝かせていきましょう。


■パナホーム(株)代表取締役社長 藤井康照氏

「失敗を恐れず、勇気を持って新しいことに挑戦を」

 入社おめでとうございます。
会社を代表して、本日入社された158名の皆さんを心よりお迎えしたいと思います。

 昨年、就職活動のスケジュールが変わった中、皆さんは苦労の中で活動されたと思います。今年の新入社員は「ドローン型」と名付けられているそうですが、皆さんは暗中模索の中、しっかりと自分の行き先を決め、当社に入社してくれました。採用する企業側にとっても、厳しい状況でしたが、皆さん一人ひとりと気持ちが通じ合えた結果、入社いただいたことを本当にうれしく思います。

 住宅産業は、裾野が非常に広い競争産業であり、プレハブ住宅は約60年前に始まった日本独自の住まいですが、この先過去の延長線上の活動だけでは存続できません。

 こうした中、会社としてどこを目指していくのかが生き残りのカギとなります。住宅とは、人が住み・人生を営むもので、設計するのも建てるのも人で、全ては人と人との関係で成り立ち、人に纏わることが凝縮された「箱の産業」です。人こそが、当社の成長の原動力であることを認識した上で、これから先、皆さんが、当社の過去の成功体験や既成概念を変えていっていただきたいと思います。

 当社の存在意義は、社会の公器として、社会・お客さま・社員・協力会社のため、「ゴーイングコンサーン(継続企業)」であることです。しかし一方で、企業の30年寿命説もあります。技術革新などでビジネスモデルが古くなると、変化に対応できなければ陳腐化・弱体化して企業寿命が尽きるのです。継続のためには、どの会社よりも、人が世代を超えて人のくらしに寄り添い続け、「ゴーイングコンサーン」を目指すことが大切です。

 そして、継続のためには、お客さまに選び続けていただける商品・サービスを、競争力あるQCD(Quality[品質]、Cost[費用]、Delivery[納期])で提供し続けること、即ち「常に新しいことに挑戦し続けること」が必要です。

 皆さんには、是非、失敗を恐れず、勇気を持って新しいことに挑戦して欲しいと思います。仮に失敗しても、失敗は人の成長の糧となり、「ゴーイングコンサーン」の源となります。しかし、挑戦する上で忘れてはならないのは、「仕事は自分一人でできるものではない」ということです。周囲の人々のサポートや見守ってくれる気持ちがあってこそ、会社としての仕事が成り立つことを肝に銘じてください。

 一人ひとりの果敢な挑戦で、皆さんが大きく成長され、今後の会社の継続・成長に繋がることを期待しています。

■住友林業(株)代表取締役社長 市川 晃氏

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 今や、住友林業グループは、国内外において、住生活に関連する事業を総合的に展開しているグローバルな企業グループになりましたが、これは常に時代のニーズを的確にとらえて、果敢に事業を拡大してきた、先輩達の足跡でもあります。道のりは決して平坦ではなく、多くの失敗と成功があり、多大な苦労と努力があったことは、言うまでもありません。

 ただいかなる時でも、私たちの先輩達は、失敗を恐れず、変化する時代の要請に対応するため、自ら変革し、事業を通じて社会に貢献する、そういう高い志とともに、事業を創造してきたわけです。いつの時代も、事業環境は変化し、国内外で、厳しい競争に晒されていきますが、大切なことは、常に挑戦者の心で時代を見つめ、人や社会の為になる新しい付加価値を生み出し、それを事業へとつなげていく事です。挑戦に年齢は関係ありません。現状に甘んじることなく、私たちは常に新たな道を切り開いていく事が大切なのです。

 皆さんには真のグローバル人財になって頂きたいと思います。真のグローバル人財とは、自分とは異なる多様な価値観を受け入れ、その上できちんと自分の意見を主張できる、そういう人です。

 社会は多様性の上に成り立っている、ということをしっかりと理解して、そして自分の意見も主張しながら、話し合い、ベクトルをあわせて業務を邁進することができる、そういう社員になっていただきたいと思います。どこで仕事をしても世界に通用する考え方、心構えを持った人財であれ、ということです。

 志を高く持ち挑戦を続ける真のグローバル人財への第一歩、それこそが「心の強い、気持ちのいい人」であることの証だと思います。今日から皆さんと一緒に、325年の住友林業グループの歴史に、新たな成長のページを加えています。

 最後に、私から、今日入社される皆さんに改めて、エールを贈りたいと思います。

 私たちは、これまで、たくさんの歴史を学んできました。先ほど申しあげましたが、現在の当社の姿は、先輩たちの努力や苦労の上に築き上げたものであることはいうまでもありません。しかし、それはあくまでも過去のことです。これからの当社グループの歴史はあなたたちが担っていくのです。

 誰でもなく、自分たち一人ひとりが積み上げていくという意識をしっかりと持ってください。問題意識、課題を常に持ち、それを解決するための努力を重ねる。そこに、イノベーションは生まれ、新たな成長へと繋がっていきます。

 人生は生きていく限り、日々、自己との飽くなき戦いであり挑戦です。挑戦する中では、成功しないこともたくさんあると思います。そのときは謙虚にその理由を考えて下さい。本当に強い心というものは、「我以外全て我が師である」、そのように思う、謙虚でひたむきな心の事です。
 そして、今日、皆さんに「至誠一貫」という孟子の言葉を贈ります。この言葉の意味は、何事も真心を持って対応すれば解決できない問題はないということです。何事にも誠意を持って自分のベストで立ち向かう心をぜひ持ってください。知識を学んだり、経験を積むには時間が必要ですが、最も大切なことは心がけであり、志です。つまり物事に対して向かう心構えさえしっかりしていれば、その努力は血となり肉となり必ず皆さんの未来を豊かなものにしてくれます。

 そのためにも、是非心身ともに健康でいてください。健康管理は自分にしかできません。日々の食事、それと生活習慣、そしてそれらをしっかり自分自身で管理していただきたいと思います。自らが主体的に自分の時間と習慣をマネジメントして、メリハリをつけて仕事に集中することが大切です。

 今日から皆さんは、名実ともに私たちの家族の一員です。ご両親から授かった命を大切にしながら、住友林業という舞台で力一杯挑戦して下さい。


■ポラスグループ代表 中内 晃次郎氏

 住宅業界で当社が今後とも順調に成長していくためには、企業姿勢や、従業員個々の力量が重要になります。そのためには積極的に資格を取り、最先端の法律や建築に関する知識を学び、プロとしての知恵と知識と力量を持ったうえでお客様のために何ができるのかを考え行動する。このプロセスを続けていくことがお客様から信用・信頼の獲得につながります。

 是非、このような社員になれるよう、一人一人がしっかりとした社会人、また生産性の高いポラス社員として成長する事を期待しています。

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お知らせ

2021/1/12

「記者の目」更新しました!

『団地リノベ』も新たな生活様式に対応」配信しました。
近年、UR都市機構は、古い団地のリフォーム・リノベーションに力を入れています。今回は、「光が丘パークタウン」(東京都練馬区・板橋区)における、「家事ラク&ワークスペース」をコンセプトにしたリノベについて取材。その内容とは?