不動産ニュース / その他

2016/7/25

旧千葉支店を近隣住民のためのコミュニティカフェに/中央グリーン開発

中央グリーン開発(株)の旧千葉支店
中央グリーン開発(株)の旧千葉支店
住民と同社による「光葉町ミライ会議」によってカフェとしての活用を決めた(写真は7月23日に行なわれた会議)
住民と同社による「光葉町ミライ会議」によってカフェとしての活用を決めた(写真は7月23日に行なわれた会議)

 ポラスグループの中央グリーン開発(株)は、旧千葉支店(千葉県野田市)を、近隣の住民コミュニティ形成をサポートするコミュニティカフェとしてリニューアルする。23日に住民を集めたカフェの説明会を開いた。

 同支店は、同社が2004年に分譲を開始し、約10年かけて1,000戸超を分譲した「パレットコート七光台」(千葉県野田市、総戸数1,035戸)の開発地内に立地。分譲が終了したことと、同社が船橋・流山エリアでの営業を強化すること目的に、14年、同県流山市内に移転した。

 旧支店の土地・建物については当初、建物を取り壊し、5区画ほどの分譲を計画していた。しかし、「スクラップ&ビルドでの活用に社内から異論が出たことや、パレットコート七光台のある野田市光葉町の自治会組織が会員減少に悩まされていることなどから、コミュニティ形成を支援する施設としてリニューアルすることを決めた」(同社取締役事業部長・戒能隆洋氏)という。

 15年11月より、自治会と同社が意見交換する「光葉町ミライ会議」を定期的に開催。延べ200人以上が集まり、まちとしての課題やあるべき自治会組織の役割などを洗い出し、旧支店の建物をコミュニティカフェとすることにした。コミュニティカフェの運営事業者を募集し、市内在住の女性を選定した。

 同社では運営者に対して旧支店を、当初3年間は相場賃料よりも大幅に安い月額賃料5万円で賃貸。リニューアル費用も、同社が300万円拠出する。「コミュニティの拠点として機能を担ってもらうため、経営コストの面で支援する。3年後には相場賃料に戻す計画だが、今後、対応を検討していくことになる」(同氏)。

 コミュニティカフェは住民同士が交流できる各種イベントを実施していくほか、地域の夏祭りなどにも活用していく。8月には、住民参加によるDIYで、旧支店建物の外構部をリニューアル。9月に電気配線などの工事を行なった後、10月にふたたびDIYによる内装リニューアルを実施、11月にコミュニティカフェとしてオープンさせる予定。

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