(公社)全日本不動産協会、(公社)不動産保証協会は17日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)にて全日創立65周年、保証創立45周年の記念式典を、瑶子女王殿下を迎えて開催した。
式典の冒頭、両協会理事長の原嶋和利氏は、「全日は、昭和27年の宅地建物取引業法の制定されたのを機に設立された、日本初の不動産業団体。創立以来、不動産流通の適正化などを通じ、国民の安全・安心な不動産取引の確保、宅地建物取引業の健全な発展に寄与してきた。現在、2万9,000会員を突破し、念願の3万会員の達成も目前となっている。少子高齢・人口減少社会を迎え、若年・子育て世帯や高齢者が安心して暮らせる住環境の整備や、既存住宅流通の活性化、防災まちづくりの推進など、不動産業者が果たすべき役割は少なくない。めまぐるしく変遷する時代に素早く対応し、消費者の利益保護や宅建業の健全な発展に寄与するべく、事業を推進していく」と式辞を述べた。
また、ご来臨された瑶子女王殿下は、「祖父・三笠宮崇仁殿下が都度の式典に出席しており、そうした式典にお招きいただいたことにご縁を感じています。両協会がますます発展・継続されることを心からお祈りいたしております」とお言葉を述べられた。
さらに式典では、特別功労賞1名、功績賞99名、記念表彰192名の表彰式も行なわれた。
式典後には、記念講演会を開催し、内閣官房長官の菅 義偉氏が「安倍政権の目指す政治」と題して基調講演。菅氏は「安倍政権は日本経済の再生を最優先として取り組んでいる。経済が強くなければ社会保障、外交安全、財政再建、すべてできない。アベノミクスの成果により、いい方向にきている。『確実にデフレ脱却した』と言える経済をつくりたい」などと話した。その後、三菱UFJ信託銀行不動産コンサルティング部専門部長の山﨑暢之氏が「平成29年の不動産市況」と題した記念講演を行なった。