国土交通省は23日、3つの開発計画を、都市再生特別措置法に基づく民間都市再生事業計画として認定した。
認定したのは、三菱地所(株)の「常盤橋街区再開発プロジェクト」(東京都千代田区および中央区)、森ビル(株)の「愛宕山周辺地区(I地区)開発事業」(東京都港区)、合同会社青山ライフプロモーションの「小松駅南ブロック複合施設建設事業」(石川県小松市)。
「常盤橋」は、三菱地所が進める連鎖型再開発の一環。都心の広域インフラ機能を停止することなく、都市機能強化を行なう。東京の国際競争力強化に資する拠点を形成するのが目的。事業区域面積約3万1,400平方メートルに、A~Dの4棟の建物を建設する。
A棟は地上37階地下5階塔屋2階建て、延床面積約14万2,600平方メートル、B棟は地上61階地下5階塔屋1階建て、同約48万3,300平方メートル、C棟は地上1階地下4階建て、同約2万1,500平方メートル、D棟は地上9階地下3階塔屋1階建て、同約2万7,400平方メートルとなる。A・B棟が事務所・店舗の複合ビルで、C棟は変電所、D棟は下水ポンプ場となる。事業施行期間は2017年4月1日~27年9月30日。
「愛宕山」は、環状二号線新橋・虎ノ門地区における国際的なビジネス・生活・交流拠点の整備が目的。愛宕山に残る緑や歴史的環境を保全しながら、居住機能を導入して定住人口の回復も図る。事業区域面積は1万356.28平方メートル。地上54階地下4階の住宅・店舗の複合施設を開発する。延床面積は12万1,000平方メートル。事業施行期間は17年3月20日~20年4月30日。
「小松駅」は、同駅西口で市が取得した百貨店跡地の活用事業。宿泊施設やカルチャー施設、大学等で構成する複合施設を建設し、都市機能の向上を図る。事業区域面積は3,940.00平方メートル。建物は地上8階建て、延床面積は9,422.28平方メートル。事業施行期間は16年6月30日~17年10月31日。