不動産ニュース / 開発・分譲

2017/3/8

西麻布で高額リノベマンション第2弾/NTT都市開発、リビタ

約185平方メートル、3LDK、2億9
約185平方メートル、3LDK、2億9
800万円の住戸。高級感を全面に押し出さない明るい内装で、1番人気が高かったという
800万円の住戸。高級感を全面に押し出さない明るい内装で、1番人気が高かったという
約235平方メートル、3LDK、3億7
約235平方メートル、3LDK、3億7
800万円の住戸
800万円の住戸
ダブルオートロック等を採用したエントランス
ダブルオートロック等を採用したエントランス

 NTT都市開発(株)と(株)リビタは8日、共同で進めてきた1棟リノベーションの分譲マンション「ウッドヴィル麻布」(東京都港区、総戸数28戸)の共用部および住戸の完成内覧会を開催した。共同1棟リノベ事業の第2弾。

 敷地面積3,106.62平方メートル。東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩10分に立地。鉄筋コンクリート地上8階地下1階建て、延床面積8,388.94平方メートル。1988年築の外国人向け高額賃貸住宅を、NTT都市開発がスポンサーのプレミア投資法人から買い取り、リノベーションした。

 元管理人室を「デイルーム」、屋上を「ルーフガーデン」と憩いの場に改装し、潤沢な植栽を生かしランドスケープも整備した。外構からエントランスにかけての通路には、経年とともに味わいの増す「庵治石」を採用。エントランスは、ダブルオートロックを導入し、コンシェルジュカウンターやソファスペース、宅配ボックスを設けた。

 専有部では、直床から二重床に変更し、横引き配管も更新。床が持ち上がった分、天井を「折り上げ天井」とすることで圧迫感が出ないようにしている。外壁側80mm断熱、四方断熱、ペアガラス化などで断熱性も向上。全熱交換器の採用で、非常に高い環境性能を実現した。

 内装リノベーションは、パッケージプランとオーダーメイドプランを設定。これまでの購入者はすべてパッケージプランを選択している。「専有部が広いことから、スケルトンではなくある程度つくり込んだ上で販売する方が反響が高いと感じている」(NTT都市開発住宅事業本部分譲事業部事業開発担当第1部第2グループ統括マネージャー・西部周志氏)。リノベーション工事は、販売済み住戸(3戸)で坪当たり平均で約100万円。そのほか、12年ごとのバリューアップ工事費用200万円を計上した「築後100年長期修繕計画」プランを提示する。

 住戸は、専有面積141~449平方メートル、170~180平方メートルタイプが中心。既存の間取りは2LDK~5LDK。2月に販売開始した第1期・3戸はすでに契約済み。間取りはいずれも3LDKで、専有面積が約164~235平方メートル。販売価格は2億9,800万~3億7,800万円。両社の会員など、既存顧客を中心にDMを出したところ、約1ヵ月で売却が決まった。購入者は周辺エリア在住の経営者のファミリーや夫婦世帯など。
 3月より第2期・2戸の販売を開始。専有面積約124平方メートルと176平方メートル。販売価格は2億9,800万円と4億4,800万円。

 NTT都市開発は、今後も高価格帯の1棟リノベ事業を積極的に取り組む方針で、現在仕入れを強化している。次は1~2年のうちに今回と同等クラスの物件を売り出す予定。

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