不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/3/22

日本の対外不動産投資74%増/CBRE調査

 シービーアールイー(株)(CBRE)はこのほど、2016年のアジア投資家による対外不動産投資実績を発表した。

 16年のアジアからの対外不動産投資は中国の投資家が主導。総投資額の約47%となる282億米ドル規模となった。中国政府が資本流出の規制を強化したものの、同社では「中国の投資家がリスク分散を求めて海外の不動産に資金を配分する傾向に大きな変化はみられない」としている。

 アジアの投資家に人気のある投資先は2年連続で南北米大陸で、全体の43%を占めた。続いてEMEA(欧州・中東・アフリカ)が27%で続き、アジア域内では23%となった。都市別では、米国・ニューヨークがトップとなり、英国・ロンドンと順位が逆転した。上位5都市(ニューヨーク、ロンドン、香港、ソウル、シドニー)を合算した投資額は全体の37%。昨年の42%から減少しており、投資先の分散が進んでいることがうかがえる。

 16年の日本からの対外不動産投資は、総投資額25億米ドルで、前年を74%上回った。投資先は、米州(北米・南米)が最も大きく総投資額の86%を占めた。セクター別ではオフィスが総投資額の80%を占め、投資主体別では不動産会社・商社が75%を占めた。

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不動産投資

資金を不動産(土地・建物)の購入・賃貸に充てて運用し、収益を得ることをいう。運用益は、不動産価格の上昇益(キャピタルゲイン)または賃貸料収入(インカムゲイン)として得ることになる。

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