不動産ニュース / ハウジング

2017/3/30

大空間可の独自構法を注文住宅で採用/ミサワH

構造躯体イメージ

 ミサワホームグループは、開発を進める独自構法FWS(フューチャー・ウッド・システム)を採用した戸建注文住宅を、栃木県栃木市で竣工した。

 ミサワホームの生産子会社であるテクノエフアンドシー(株)が構造部材となる木質接着複合パネルを供給、施工子会社のミサワホーム建設(株)が基礎および躯体工事を担当した。

 FWS は、木造建築物の大スパン化や中層化に対応する構法としてミサワホーム総合研究所が中心となり開発を進めているもので、ミサワホームが木質系工業化住宅に採用している木質接着複合パネルを、建物規模や用途に応じて強化・改良して使用している。

 これまでに、2方向ラーメン構造を採用した3 階建ての大規模建築物(「ミサワホーム 静岡事務所ビル」)、壁式構造を採用した耐火構造の4階建て店舗兼共同住宅(「赤羽の集合住宅プロジェクト」)、1方向ラーメン・1方向壁式構造の戸建分譲住宅をFWSで建築。

 第4弾となる今回は、戸建住宅規模の建築物に適した構造性能とコストバランスを満たす構造として、木質構造を専門とする明治大学理工学部の梶川久光准教授と共同で「木質組立通し柱連結構造」を考案、採用。同構造は、高強度の木質接着複合パネルをボックス形状に貼り合わせた中空構造の柱と、その柱同士を連結する梁および屋根面のみを構造体として用いているため、大空間設計が可能で将来の間取り変更も容易となる。

 また、柱を1、2 階の通し柱としているため、梁の設置位置を自由に設定できるほか、吹き抜けも自由な場所に設置可能。1、2 階の床および屋根部分に木質接着複合パネルをそのまま利用することなどでコストダウンも図った。

建物内観。地上2階建て。建築面積51平方メートル、延床面積101平方メートル

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