不動産ニュース

2017/6/6

京町屋・古民家を活用した宿泊事業展開/ワコール

宿泊事業に関するスキーム

 (株)ワコールはこのほど、京町家・古民家を活用した宿泊・物販・サービス事業に参入すると発表した。

 京町家は、所有者の高齢化に伴い老朽化物件や空き家が増加している。その一方で国内外から関西へ訪れる観光客が増加する中、京都を中心とする宿泊施設は慢性的に不足していることから事業参入を決定。京町家の保全・活用による宿泊施設等の運営と、地域経済の活性化への貢献、宿泊者向け体験プログラムを通じた京都の歴史・文化、伝統などの浸透を進めていく。

 同社は、行政や地元不動産会社を介し京町家の所有者と賃貸借交渉・契約業務、施工業者選定、宿泊事業運営全般を担当する。建物は定期建物賃貸借契約を基本として借り上げ、歴史的建造物の価値をなるべく保全しながらリノベーションを施す。リノベーションに関してはグループ会社の(株)ワコールアートセンターと連携して実施し、伝統文化と現代アートが融合した空間を宿泊者に提供する。その他、宿泊者には体験プログラムのコンテンツや体験ツアーなどを提供する予定。

 今後、ワコールアートセンターと連携し、具体的な施設コンセプトや設計を決定しリノベーションを開始する。2018年4月に2~3施設を開業する計画。

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古民家

建築後、長い年月を経過した住宅。地域の歴史や風土を反映しやすく、単に「民家」と呼ばれることが多い。その価値に着目して、移築や再利用されることもある。

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