不動産ニュース / その他

2017/7/3

リノベの多能工育成カレッジ、第1期生を輩出

「リノベーションカレッジ」の第1回修了式の様子

 (株)インテリックスのグループ会社で設計・施工を行なう(株)インテリックス空間設計は6月30日、「マルチリノベーター(多能工)」を育成する「リノベーションカレッジ」(カレッジ長:藤木賀子取締役兼執行役員副社長)の修了式を開催。修了証書の授与などを行なった。

 マルチリノベーターとは、大工工事だけでなく、設計、施工技術(大工・水道・電気等)、施工監理のすべてを習得した人材のこと。同社カレッジでは3ヵ月(平日9時30分~17時)で、マンションリノベーションの工程に必要な基本的内容を、座学と現場研修を通して実践的に習得できる。第1期(2017年4~6月)では、20~60歳代の経歴もさまざまな男女10人が受講した。

 修了式では、受講者が講習で学んだ点やプログラムに対する改善点などを発表した。工事のときに気をつけるべきこととして、「安全性の確保が最も大事」「水道関係を中心としたチェックの徹底」などがあがった。プランニング面では、「基礎知識を持った上で実現の可能性、法令遵守などを踏まえることが第一」という意見が集まった。また、プログラムであったら良い点として、効率の良い体の動かし方が学べる講習、代表者だけでなく全員が経験できる工事研修、実技の復習機会の増加などが提案された。

 修了者からは、「最短ルートで体系的に学べた」「これまでの大工修行のイメージとはまったく異なり丁寧に教えてもらえた」「実技の復習する機会がほしかった」「まったくの素人でもわかりやすかった」などの感想があがった。藤木カレッジ長は「当初受講生が集まるか不安もあったが、第1期生には前向きな方々ばかり集まっていただき感謝の思い。皆さんが今後さらに活躍されることで、カレッジのますますの発展につなげたい」と話した。

 また、修了者のうち2人が同社に入社する予定。第2期は、受講生の募集を開始しており、9月25日に開講する予定。定員は12人に引き上げる。料金は1期と同様45万円の予定。

この記事の用語

リノベーション

新築を除く住宅の増築、改装・改修、模様替え、設備の取替えや新設などの改造工事を総称してリノベーションという。リフォーム、リモデルなどとも。既存建物の耐震補強工事もリノベーションの一種である。

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