不動産ニュース / その他

2017/10/31

上野の複合商業施設、新たな顧客獲得目指す

「上野フロンティアタワー」外観

 J.フロント リテイリング(株)は、(株)大丸松坂屋百貨店、(株)パルコ、TOHOシネマズ(株)と、複合商業施設「上野フロンティアタワー」(東京都台東区)を11月4日に開業する。それに先立ち31日、報道陣に商業施設等を公開した。

 同施設は、2014年春に松坂屋上野店南館が閉館後、建て替えを行なったもの。隣接する「松坂屋上野店本館」と連動し、幅広い世代が楽しめる店舗構成としている。

 JR「御徒町」駅徒歩2分。敷地面積約5,800平方メートル、延床面積約4万1,000平方メートル、地上鉄骨造地下鉄骨鉄筋コンクリート造地上23階地下2階建て。

 地下1階は本館地下1階とつながる「松坂屋」で、婦人靴や観光案内所機能を持たせた売り場「上野が、すき。ステーション」を開設。本館の2階にはカフェ「上野が、すき。カフェコムサ」を、7階にはギャラリー「上野が、すき。ギャラリー」を開設し、コミュニティサイト「上野が、すき。」(会員3万人)と連携したプロモーションや商品開発に取り組んでいく。

 1~6階は「パルコ」の新しい屋号「PARCO_ya」が核テナントとして出店。40~50歳代女性を取り込み、新たな顧客獲得を目指していく。全68テナントのうち、約8割(52店舗)が上野エリア初出店、約2割(11店舗)が地元企業。7~10階は台東区初のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 上野」。全8スクリーン・1,400席で、秋葉原にも近いエリアのため、アニメ上映にも力を入れていく。

 12~22階は賃貸オフィスで、事務所床面積約1万1,700平方メートル。最新のオフィススペックを備え、満室での稼働となる。

地下1階にある観光案内所

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開発行為

都市計画法上の開発許可の対象となる行為のこと。1.趣旨都市計画法では、無秩序な開発を規制するために、宅地開発に対しては知事(または市長)の許可が必要であると定めており、これを開発許可という(都市計画法第29条)。

続きはR.E.wordsへ

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