不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/11/15

日本の事業用不動産投資額は7,020億円

 シービーアールイー(株)(CBRE)は14日、2017年第3四半期の投資市場動向を発表した。調査時期は9月19日~10月6日で、対象はアレンジャーやレンダー、ディベロッパー・不動産賃貸会社、アセットマネージャーなど。有効回答数は156名。

 当期の日本における事業用不動産の投資額(10億円以上の取引)は7,020億円(前年同期比13%減)。

 投資主体別では、最も大きく減少したのが海外投資家で1,640億円(同31%減)。物件数は前年同期に比べて多かったものの、500億~1,000億円規模の大型案件が今期はみられなかったことが要因。JREITによる投資額は2,850億円(同10%減)。JREIT以外の国内投資家による取引額は2,530億円(同2%増)となった。

 地域別の投資額については、全投資額に占める東京23区の割合は32%。05年第1四半期の調査開始以来2番目の低水準となった。一方、東京23区を除く首都圏の投資額は増加し、全投資額に占める比率は36%に。調査開始以来2番目の高水準となった。大阪と名古屋を含む地方都市は32%で、16年通年と同じ高水準を維持している。

 同社が四半期ごとに実施している不動産投資家調査(17年10月時点)によると、東京の期待利回りは、マンションで最低値を更新。全アセットタイプが調査開始以来、最低値で推移した。

 CBRE短観については、東京Aクラスオフィスビルは「売買取引価格」についてのDIで「上昇する」の回答率が低下。物流施設(マルチテナント型)は、「投融資取り組みスタンス」についてのDIで「促進する」の回答率が低下し、「原状維持」が6割を超えた。

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