
野村不動産(株)は22日、ベトナム・ホーチミンシティにおいてグレードAオフィス「Sun Wah Tower(サンワータワー)」の持分24%を取得したと発表した。東南アジアのオフィス事業として同社初、賃貸事業としては3件目に当たる。
同ビルは、ベトナム最大の商業都市の一つとして日系企業をはじめとする多くの外資系企業が進出しているホーチミンシティ1区の目抜き通り「グエン・フエ通り」に面して立地。周辺にはオペラハウスや人民委員会があるなど、多くビジネスマンや観光客で賑わうエリア。
敷地面積約1,700平方メートル、延床面積約3万2,000平方メートル、1997年に竣工した地上21階建て。日系企業を中心とした外資系テナントが約85%を占め、稼働率も17年12月時点で約99%と高い水準を維持している。同エリアではグレードAクラスのオフィスビルは希少であり、今後もオフィス需要の拡大が予想されることから取得に至った。
同社グループは、中期経営計画において海外事業を成長分野の一つと位置付けている。ホーチミンシティでは分譲住宅のプロジェクトにも参画しており、今後も事業量を拡大していく考え。