不動産ニュース / 仲介・管理

2018/1/25

レオパレス、「IoT賃貸」の提案加速

 
エントランスの顔認証システム。事前に最寄り店舗で顔データを登録すると、読み取り機の前を通りだけでオートロックが開く。認証されなかったデータを保存することで、防犯性を高める
 
玄関のスマートキーは、ICカードやスマートフォン以外に、一時発行のキーや暗証番号で開く

 (株)レオパレス21は、IoT機器を装備し、セキュリティと利便性を高めた賃貸住宅の提案を加速する。

 同社はこれまで、「クラウド型防犯カメラ」「スマートロック」「家電制御リモコン」「顔認証システム」「STBデバイス」などのIoT機器を個別に開発、順次導入してきた。このうち、スマートロックと家電制御リモコンについては、2017年10月以降完成・引き渡しの賃貸アパートや不動産特定共同事業商品用の賃貸マンション「LOVIE(ラヴィエ)」に標準装備。さらに、2月1日入居開始の「LOVIE銀座東」(東京都中央区、総戸数33戸)では、5つのIoT機器をすべて導入。入居者が「鍵」を持たずに生活できるようにした。

  顔認証システムは、原則管理を担当する店舗での事前登録が必要で、登録後はエントランスに備え付けられたタブレットPCの前に立つと、瞬時に顔を検出・認証し、自動ドアのオートロックを開錠する。検出した画像や認証されなかった画像は保存。クラウド型防犯カメラと連動して、エントランスでのセキュリティレベルを高める。
 スマートキーは、ICカードやスマートフォンに加え、一時発行のコードや6ケタの暗証番号でも開錠できるため、完全に手ぶらの状態で外出できる。家電制御は、室内だけでなく、スマートフォンを使って外出先からの操作もできる。

 顔認証システムの導入コストは300万円だが、物件近隣店舗での管理とオートロック付き物件であることが導入条件となる。同社は、18年から賃貸アパートへのオートロック提案も開始しており、今後はアパートでの提案も視野に入れていく。

 なお、「LOVIE銀座東」は、不動産特定共同事業商品「LOVIE第二号」として、1口100万円(最低出資額5口)で、15日から販売を開始している。募集総額14億円、運用期間は15年。

居室は家具家電付き。インターネットを介し、各種エンターテイメントコンテンツを楽しめるSTBデバイスや、エアコン・証明をスマホ等でコントロールできる制御リモコンが装備される
「LOVIE銀座東」外観。アーバネットコーポレーションが開発した賃貸マンションを、レオパレス仕様としたもので、不動産特定共同事業商品への組み入れを前提としたもの

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IoT(インターネット・オブ・シングス)

Internet of Things。モノが人を介することなく相互に情報をやりとりする概念をいう。

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