不動産ニュース / リフォーム

2018/1/30

六本木でコンバージョンオフィスビル

無垢材を採用した区画(21.49坪)
シェアラウンジ

 ハプティック(株)は30日、コンバージョンオフィスビル「goodoffice六本木」(東京都港区、全5区画)を報道陣等に公開した。

 延床面積387.22平方メートル、鉄筋コンクリート造および鉄骨造で、地上3階建て(東棟)、地上3階地下1階建て(西棟)。東京地下鉄千代田線「乃木坂」駅徒歩2分に立地。空室状態だった築40年の賃貸マンション「竜土ハイツ」を同社が借り上げ、スモールオフィスとして再生した。同地の再開発を予定しているゼネコンより、着工(2020年)までの期間、同物件を有効活用したいと相談を受けたことがきっかけ。ベンチャー企業をターゲットとした、安価ながらも落ち着ける空間やコミュニケーション空間のあるオフィスづくりを実施した。同社オフィスリノベーション事業としては3物件目、1棟リノベ物件は初となる。

 専有部は、床材に無垢材を採用したタイプとコンクリートベースのタイプを用意。先進的な企業では、固定電話の省略やWi-Fiの採用等が進んでいることから、従来のオフィスビルでは基本的なOAフロアをあえて採用せず、コストを抑えた。日当たりが悪く、借り手を見付けるのが難しい地下の区画は、テナント専用のシェアラウンジとして再生。同空間内には女性専用のトイレも備えた。また、区画内には外部サービスのシェアサイクルポートを設置する。
 改装費は坪当たり約10万円。同社代表取締役の伊藤和澄氏は「従業員10人程度のベンチャー企業が望む初期費用が抑えられながらも、おしゃれなオフィス空間があまりない。築年数の経過した中小オフィスをうまく活用すれば、そういった需要に応えることができる」と述べた。

 専有面積は11.72・19.27・21.49坪。賃料は29万8,000〜42万円。テナントによるDIY等を了承し、原状回復も問わない契約とする。現在、人材とIT系のベンチャー企業で2区画に申し込みが入っている状況。入居開始は2月1日。利用可能期間は20年10月24日まで。

 今後は都心5区ながらも中小ビルが多いエリアなどで同様の事業を計画している。「1棟ものの物件数を増やし、シェアラウンジを導入していきたい。当社オフィス入居者であればどこのラウンジでも利用できるようにする、敷地内にシェア自転車や車のポートを積極的に設置していくなど、シェアリングサービスで当社オフィスサービスの付加価値を付けていきたい」(同社代表取締役・小倉弘之氏)。

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