不動産ニュース / 開発・分譲

2018/2/20

東京駅前の大規模再開発、オフィスビル着工

「東京駅前常盤橋プロジェクトA棟」外観イメージ

 三菱地所(株)はこのほど、東京駅前の大規模再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」(東京都千代田区)のA棟新築工事に着工した。

 同プロジェクトは、国家戦略特別区域の認定事業。街区内の重要インフラの機能を維持・更新しながら10年超の事業期間をかけて段階的に開発を進めるもの。「東京」駅前に位置する約3万1,400平方メートルの敷地に、オフィスビルA棟(延床面積約14万6,000平方メートル、高さ約212m)と、オフィスビルB棟(同約49万平方メートル、高さ約390m)、変電所や店舗からなるC棟(同約2万平方メートル)、事務所・下水ポンプ所となるD棟(同約3万平方メートル)を開発する。なお、B棟は2027年度の竣工時点で日本一の高さとなる。

 今回着工したA棟は、東京メトロ東西線「大手町」駅コンコースと直結する予定で、約8,000人が就業する大規模複合ビルとなる。オフィス有効面積は約2万3,400坪、フロア面積は約780坪の無柱空間を確保し、入居者のニーズに合わせたフレキシブルなレイアウトに対応することができる。

 就業者の共用サービスとして3階と8階に全オフィスエリアからダイレクトにアクセスできるスペースを設置。3階は“食”をテーマとし、健康をサポートしながらランチタイム以外の就業者間のコミュニケーションを促進する共用カフェテリアを設ける。

 さらに日本橋川沿いの緑豊かな親水空間として3,000平方メートルの芝生広場を整備。全体竣工時には7,000平方メートルの空間とする。

 20日に開催した新築工事他起工式において、同社執行役社長の吉田淳一氏は「A棟の共同事業者である(株)大和証券グループ本社様とは『東京国際金融センター』構想の中心に位置付けられている本プロジェクトにおいて、10年以上前から議論・検討をしてきた。A棟についてはこれからの新しい働き方を発信するシンボルタワーとしていきたい。また、これまで以上に実証実験や外部協業に積極的に取り組むことで、求められるまちとして進化していきたい」などと話した。

 A棟の竣工は21年4月末。プロジェクト全体の完成は27年度を予定している。

日本橋方面から見たA棟
広場のイメージ。左がB棟、右がA棟

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