不動産ニュース / 開発・分譲

2018/2/26

長谷工、王子で賃貸と有料老人Hの複合施設

複合施設外観
賃貸マンションと介護施設で取り囲まれた中庭は、約340平方メートル。木造平屋のパーティルームと組み合わせ、住民や地域との交流拠点とする

 (株)長谷工コーポレーションは、東京都北区王子5丁目で進めてきた、賃貸マンションと有料老人ホームの複合施設を竣工。26日、報道陣に公開した。

 同施設は、JR京浜東北線「東十条」駅徒歩6分、日本製紙工場跡地、総開発面積4.3haの「王子5丁目プロジェクト」の一つ。同プロジェクトは、総戸数864戸の大規模マンション「ザ・ガーデンズ東京王子」(売り主:三井不動産レジデンシャル(株)、長谷工コーポレーション他3社)、スーパーマーケット、医療モール、認可保育園、賃貸住宅、介護付き有料老人ホームで構成する。施設は、長谷工グループが保有。敷地面積5,900平方メートル、地上10階建て。(株)長谷工ライブネットが運営管理する賃貸住宅「ブランシエスタ王子」(総戸数120戸、3月1日入居開始)と、(株)センチュリーライフが運営する介護付き有料老人ホーム「センチュリーシティ王子」(自立型居室60室、ケア居室30室、4月1日開業)が一体となっている。また、学童施設も併設する。総事業費は60億円。

 賃貸マンション、介護施設に住む居住者、学童施設に通う子供とその親、地域住民との多世代交流が図れるよう、共用施設を充実させる。賃貸マンション、介護施設それぞれのラウンジを、利用者で共有しコミュニケーションを活性化させるほか、両施設で取り囲む中庭とパーティルームをコミュニティの起点として、イベント等も企画していく。また、介護施設の食堂を学童と地域に開放。アンチエイジングの食事を提供していく。

 「ブランシエスタ王子」は、同社グループが開発した賃貸マンション第6弾。今後の住宅のあり方を探るべく、猫同居型の部屋、キッチンスタジオのある部屋、土間のある部屋、パーティリビングのある部屋、和室小上がり・縁側のある部屋など、社内コンペや社外専門家の意見をもとにコンセプトルーム12室を提案。入居者の反響を今後開発する賃貸住宅や分譲マンションへフィードバックしていく。住戸は、1K~3LDK、専有面積26~83平方メートル。月額賃料は、坪当たり約1万1,000円、戸当たり平均15万円。すでに72戸が契約済み。コンセプトルームも12戸中6戸が契約済み。

 同日会見した長谷工コーポレーション執行役員の大門栄城氏は「パーティルームや中庭などを使った多世代の交流、多彩なコンセプトなどを盛り込んだパイロットプロジェクト。賃貸マーケットにはあまりない長谷工の新しい賃貸住宅として提案したい」などと抱負を語った。

「ブランシエスタ王子」コンセプトルームの一つ「キッチンスタジオのある家」(1LDK+WIC、専有面積55平方メートル)。大型のアイランドキッチンを設置。水回り等は、楕円状の壁の奥にまとめた
「猫と過ごす時間を楽しむ家」(1K+S、専有面積51平方メートル)。壁・天井にキャットウォークを渡し、廊下やバルコニーは二重扉とするなどして、複数のペット飼育を可能としている

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。