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(株)長谷工コーポレーションは、東京都北区王子5丁目で進めてきた、賃貸マンションと有料老人ホームの複合施設を竣工。26日、報道陣に公開した。
同施設は、JR京浜東北線「東十条」駅徒歩6分、日本製紙工場跡地、総開発面積4.3haの「王子5丁目プロジェクト」の一つ。同プロジェクトは、総戸数864戸の大規模マンション「ザ・ガーデンズ東京王子」(売り主:三井不動産レジデンシャル(株)、長谷工コーポレーション他3社)、スーパーマーケット、医療モール、認可保育園、賃貸住宅、介護付き有料老人ホームで構成する。施設は、長谷工グループが保有。敷地面積5,900平方メートル、地上10階建て。(株)長谷工ライブネットが運営管理する賃貸住宅「ブランシエスタ王子」(総戸数120戸、3月1日入居開始)と、(株)センチュリーライフが運営する介護付き有料老人ホーム「センチュリーシティ王子」(自立型居室60室、ケア居室30室、4月1日開業)が一体となっている。また、学童施設も併設する。総事業費は60億円。
賃貸マンション、介護施設に住む居住者、学童施設に通う子供とその親、地域住民との多世代交流が図れるよう、共用施設を充実させる。賃貸マンション、介護施設それぞれのラウンジを、利用者で共有しコミュニケーションを活性化させるほか、両施設で取り囲む中庭とパーティルームをコミュニティの起点として、イベント等も企画していく。また、介護施設の食堂を学童と地域に開放。アンチエイジングの食事を提供していく。
「ブランシエスタ王子」は、同社グループが開発した賃貸マンション第6弾。今後の住宅のあり方を探るべく、猫同居型の部屋、キッチンスタジオのある部屋、土間のある部屋、パーティリビングのある部屋、和室小上がり・縁側のある部屋など、社内コンペや社外専門家の意見をもとにコンセプトルーム12室を提案。入居者の反響を今後開発する賃貸住宅や分譲マンションへフィードバックしていく。住戸は、1K~3LDK、専有面積26~83平方メートル。月額賃料は、坪当たり約1万1,000円、戸当たり平均15万円。すでに72戸が契約済み。コンセプトルームも12戸中6戸が契約済み。
同日会見した長谷工コーポレーション執行役員の大門栄城氏は「パーティルームや中庭などを使った多世代の交流、多彩なコンセプトなどを盛り込んだパイロットプロジェクト。賃貸マーケットにはあまりない長谷工の新しい賃貸住宅として提案したい」などと抱負を語った。
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