不動産ニュース / 開発・分譲

2018/3/1

可動収納初採用の「北綾瀬」を竣工販売/総合地所

「ルネ北綾瀬」外観

 長谷工グループの総合地所(株)は1日、1月に竣工、販売を開始した分譲マンション「ルネ北綾瀬」(東京都足立区、総戸数58戸)を報道陣に公開した。

 同物件は、東京メトロ千代田線「北綾瀬」駅徒歩6分に立地。建設地は法人所有の空き地で、3年前に取得した。北綾瀬は現在支線扱いだが、2019年3月をめどに10両編成化と都心乗り入れが開始される予定で、これに合わせ新設される改札口により、物件までの距離は5分となる。

 建物は、地上7階建て。小規模物件ながら、タイル貼りガラス手すりのバルコニーや袖壁、中庭、ラウンジなどコストを投じた。住戸は、1LDK+S~4LDK、専有面積59~77平方メートル。60平方メートル台中心ながら、廊下面積を抑え、梁を壁に収めるなどして有効率を高めている。また、DINKSや共働きファミリーを意識し、ディスポーザー、食洗機、カップボードなど水回り設備を標準としている。

 また同物件は、施工の(株)長谷工コーポレーションが開発した、家族構成やライフスタイルの変化に合わせ、部屋の広さや収納の広さを自由に変えられる可動収納ユニット「UGOCLO(ウゴクロ)」の完成第1号となる。2つのユニット収納を動かすことで、それぞれの部屋の広さを可動範囲で自由に決められるほか、収納同士の間隔を変えることでただの収納から納戸、ウォークスルークローゼットと用途を変化させることができる。3LDK2スパン、14戸で採用している。

 販売価格は、3,300万円台~5,300万円台。坪単価214万円。1年前にホームページを開設。資料請求は520件、1月20日にモデルルームをオープン。これまでに来場150件を集め、25戸を販売している。来場者は、地元足立区の55%を筆頭に、千代田線、東武線、常磐線沿線の自治体からがメイン。家族構成は2人が45%、3人が30%。

 同物件を担当する総合地所分譲第一事業部営業二部営業課の浜本啓広氏は「竣工売りを意識し、タイル貼りバルコニーや植栽の充実などを図った。都心へのアクセスや水回り設備の充実などが評価されている。UGOCLOもDINKSだけでなく、シニア層やファミリーなど世代を問わず評価されている」と語った。

モデルルーム。共働き世帯を意識し、食洗機やディスポーザなど水回り設備を充実
UGOCLO。2つの部屋の間にユニット収納を2つ納め、それらを自由に動かすことで部屋の広さや収納スペースを自在に変化できる

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