不動産ニュース / 調査・統計データ

2018/3/15

都心5区既存M価格、全タイプで上昇

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は15日、「住宅マーケットインデックス2017年下期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを、新築・中古(既存)(築10年)別、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格・平均利回りを都心5区や東京23区などエリア別に集計・分析した。調査期間は17年7~12月。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築が大型5,833円(前期比3.1%上昇)、標準4,494円(同2.8%上昇)、小型4,399円(同0.2%上昇)。既存では、大型5,198円(同3.1%上昇)、標準4,125円(同2.9%上昇)、小型4,145円(同0.2%上昇)となった。新築および既存の大型と標準タイプは上昇しているが、小型タイプはほぼ横ばいで推移している。

 東京23区の新築は、大型4,991円(同6.7%上昇)、標準3,354円(同1.9%上昇)、小型3,694円(同1.2上昇)。既存は、大型4,458円(同6.6%上昇)、標準3,104円(同2.0%上昇)、小型3,487円(同1.2%上昇)となった。すべてのタイプで上昇し、そのうち、大型タイプの上昇幅が最も大きく、新築・既存ともに6.5%を上回った。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築が大型170万6,000円(同11.8%下落)、標準124万円(同8.0%下落)、小型133万7,000円(同0.4%上昇)。既存は、大型131万6,000円(同10.6%上昇)、標準110万円(同5.7%上昇)、小型107万6,000円(同4.6%上昇)。16年下期に高額分譲マンションの供給により、新築の大型と標準タイプは押し上げられ、反動で大幅に下落したが、例年に比べて高い水準となっている。既存はすべてのタイプで上昇し、標準タイプは2期連続、小型タイプは4期連続で最高値を更新している。

 東京23区の新築は、大型143万9,000円(同2.3%下落)、標準101万円(同4.0%上昇)、小型111万6,000円(同4.2%下落)。既存は、大型83万1,000円(同0.3%上昇)、標準78万4,000円(同2.3%上昇)、小型88万8,000円(同1.0%上昇)。新築の大型タイプは前期の最高値より低下したものの、依然高水準。また、標準タイプは上昇し、1998年の調査開始以来最高値に。既存はすべてのタイプが上昇傾向。標準タイプは10期、小型タイプは11期連続で上昇、最高値を更新している。

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