不動産ニュース / 開発・分譲

2018/3/29

世田谷で防音配慮した木造賃貸/ブルスタ

「tento」外観

 (株)ブルースタジオは28日、同社が企画・設計監理を行なった新築賃貸住宅「tento(てんと)」(東京都世田谷区、総戸数4戸)を公開した。

 同物件は、京王線「下高井戸」駅徒歩11分、世田谷線「松原」駅徒歩7分に立地。木造2階建て、敷地面積155.30平方メートル、延床面積195.52平方メートル。

 古い賃貸物件を建て替えたもので、住宅密集地にあることから、大きな邸宅のようなイメージで仕上げたという。もともとは世田谷の農村集落があった場所で、「おてんとうさま」の恵みに満たされた暮らしをコンセプトとしており、南側に大きな窓を設け、日当たり・眺望の良さが大きな特徴となっている。

 生活音が漏れてしまうなどの理由で、収益物件では敬遠されがちな木造だが、防音対策として、音漏れを防ぐセルロースファイバー(木質繊維の断熱材)や、遮音性が高いALCボードなどを採用。共用部の階段は、振動が伝わらないように、居住部とは切り離した設計とした。間取りプランでは、洗面・トイレ・風呂の水回りをまとめ、壁で囲って音漏れを防ぐなどの工夫も行なった。建物は住宅性能表示制度の劣化対策等級3と同等の仕様とし、木造の法定耐用年数を超える長期融資も実現した。

 専有面積38.65平方メートル。設備は4口ガスコンロ、造作キッチン、浴室(追い炊き機能付き)、壁掛けエアコンなど。賃料は13万9,000~14万5,000円と周辺相場よりも1万円ほど高い設定だが、すでに1戸の入居が決定している。ターゲットは、一人・二人暮らし、小さな子供がいる世帯。

南に大きく開かれた窓からは、近くの寺の緑が楽しめる

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賃料

賃貸借契約によって賃借人が支払う対価をいう。特約がない限り後払いである。また、地代・家賃については、事情変更による増減請求権が認められている。 なお、借主が実質的に負担するのは、賃料に保証金、預かり金等の運用益を加えた額(実質賃料)である。また、共益費など賃料以外の負担を求められることも多い。

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