東急不動産(株)は4月27日、鹿島建設(株)と共同開発する「(仮称)竹芝地区開発計画」の住宅棟(B街区)を着工した。
同計画は、東京都による「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の一つで、2015年には国家戦略特別区域計画の認定を受けた。約1万5,590平方メートルの都有地を約70年の定期借地契約で借り受け、16年に着工した業務棟(着工時のニュース)と、今回着工した住宅棟の2棟を整備。全体の延床面積は約20万平方メートルを予定する。開発に伴い、「浜松町」駅と「竹芝」駅、竹芝ふ頭をつなぐ歩行者デッキも整備し、同計画へのアクセス性も高める。
今回着工した住宅棟は、敷地面積3,434平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上18階建て、延床面積1万9,382平方メートル。共同住宅と店舗、保育所等で構成する。竣工は20年6月の予定。
一般賃貸住宅、サービスアパートメント、シェアハウスを計画するなど、多様なライフスタイルに合わせた設計とする。住戸プランはワンルーム~3LDKで、一般企業に勤めるビジネスマンだけにとどまらず、クリエイターや起業家、外国人などといった幅広い層にアプローチしていく。
サービスアパートメントにおいては、外資系企業の日本への中長期出張ニーズに対応。また共用部にはラウンジやフィットネススペースを設置し、利用者同士が交流する空間をつくっていく。
デザイナーには、(株)ホシノアーキテクツの代表取締役・星野裕明氏を起用。「Creative Sail」というコンセプトのもとで船の帆をイメージした外装デザインや、サンゴ礁をイメージしたランドスケープなど、海の玄関・竹芝ふ頭を抱える竹芝エリアらしさを表現している。