不動産ニュース / 開発・分譲

2018/5/21

物流施設開発を加速。投資額も4,800億円に

「MFLP船橋III」外観完成イメージ

 三井不動産(株)は21日、ロジスティクス事業の今後の展開について会見。新たに4棟のマルチテナント型大型物流施設を開発すると発表した。

 開発が決定したのは、「三井不動産ロジスティクスパーク広島Ⅰ(MFLP広島Ⅰ)」(広島市西区、延床面積約7万1,800平方メートル、2019年8月竣工予定)、「同横浜港北(MFLP横浜港北)」(横浜市都筑区、延床面積約5万300平方メートル、19年10月竣工予定)、「同立川立飛(MFLP立川立飛)」(東京都立川市、延床面積約6万7,000平方メートル、20年2月竣工予定)、「同船橋III(MFLP船橋III)」(千葉県船橋市、延床面積約27万平方メートル、21年秋竣工予定)。これらの開発により、同社の物流施設は、稼働中18棟、開発中が14棟の合計32棟となり、総延床面積は約270万平方メートル、12年4月の事業開始からの累計総投資額は約4,800億円に達する見込みとなった。

 会見では、開発中の「三井不動産ロジスティクスパーク船橋(MFLP船橋)」(千葉県船橋市)、「HANEDA インダストリアルパーク」(東京都大田区)における新たな取り組みとして実施中、まちづくり型開発プロジェクトについても発表された。一般的に嫌悪施設とされる物流施設を、商業施設との連携や、生活利便施設・保育施設、緑地空間などと組み合わせることで、地域に開かれ、にぎわい創出に貢献する施設を目指すもの。

 MFLP船橋では、物流施設を新設するだけでなく、カフェテリアや保育施設、ストレージサービスなどを採用したゲート棟を併設。一般利用可能な公共空間として約2万平方メートルの緑地も整備する。19年10月竣工予定の「MFLP 船橋II」では、入居企業用オフィススペースを、「テナント間の交流」「眺望の提供」などを目的に、各階に設ける従来型から、基準階オフィスの一部を最上階へ集約させる最上階集約オフィスを採用。同社開発物件では初となる全館倉庫内に空調設備を実装した。

 また、「HANEDA インダストリアルパーク」では、物流用途だけでなくオフィスや大田区運営の産業支援施設などさまざまな用途に対応する複合型施設を開発。施設周辺には桜並木による緑道空間を整備するなど、周辺環境にも配慮した。

 会見した同社常務執行役員ロジスティクス本部長の三木孝行氏は、「まちづくり型開発として、今後は商業施設と合わせた開発の可能性も考える。時期は未定だが、2~3年後を目途に第1号案件に着手できるよう、中国、東南アジアなど海外展開も視野に入れていく」などと述べた。

「中国、東南アジアなど海外展開も視野に開発を進めていく」なとど述べる三木常務

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