
野村不動産(株)と野村不動産マスターファンド投資法人は6月1日、「新宿野村ビル」(東京都新宿区)に、入居テナント向けの共用フロア「NEON(ネオン)」をオープンする。
昨今の働き方改革などの社会的ニーズを受けた新しいオフィスでの過ごし方提案の第1弾。オフィスワーカー一人ひとりに寄り添い、その活躍や成長を引き出す場として活用できるよう、空間を設計した。設計はコクヨ(株)。
従前は食堂だった4階フロアをリノベーションし、カフェやライブラリ、会議室を設置した「NEON LOUNGE」と、企業内懇親会などのパーティやイベント利用も可能な「NEON DINING」(座席数258席)を設けた。
内部は「PARKING LIFE」をデザインコンセプトに、公園(PARK)のように開放的かつ、多様な人々が自由に往来し、立ち寄る(PARK)ような空間を目指した。
NEON LOUNGE には、さまざまなことを相談できるコンシェルジュが常駐。会議室(有料)は、24時間365日予約が可能な「スマート会議室」である小会議室 「NEON ROOM」(6~12席)と、最大90名収容可能の大会議室 「NEON HALL」を設置した。カフェでは、こだわりのコーヒーや「ココロとカラダの健康」をテーマにしたメニューを提供する。
両社は、オフィスサービス提案の第2弾として、6月末に「NEON」を起点とした同ビル入居企業の新規事業創発支援を、第3弾として7月末にワーカーのワークライフバランスの充実に向けた支援を開始する予定。
30日に開催した見学会で同社都市開発事業本部副本部長常務執行役員の黒川 洋氏は、「オフィスビルに求められているものが変わってきている。今後5~10年で出てくる再開発案件に備え、テナントサービスでの知見・ノウハウを積み重ね、われわれ独自のオフィスをつくっていきたい」などと抱負を述べた。
