不動産ニュース / 開発・分譲

2018/6/11

芦屋のZEHマンション、性能と環境で訴求

「ライオンズ芦屋グランフォート」完成予想図

 (株)大京は8日、「Nearly ZEM(Nearly Zero Energy Manshion)」の分譲マンション「ライオンズ芦屋グランフォート」(兵庫県芦屋市、総戸数79戸)のモデルルームを、報道関係者に公開した。

 同物件は、阪急神戸線「芦屋川」駅徒歩17分、東海道本線「芦屋」駅徒歩19分に立地する、鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建ての分譲マンション。同社が芦屋エリアでマンションを供給するのは20年ぶり。詳細は、5日付記事参照。

 内断熱工法による断熱性能強化、アルミ・樹脂複合サッシの採用、高発電効率の燃料電池の全戸導入などによる省エネと、戸別太陽光発電の導入による創エネの実施で、80%以上の一次エネルギー消費量を削減。戸当たり、年間光熱費を約13万3,600円削減できるのが特長。また、災害時の生活維持を目指した「SONA-L SYSTEM(ソナエル システム)」で災害時のライフラインを1週間以上にわたり確保。パッシブデザインにより、六甲山系から吹く風を使い、住戸環境をコントロールする。

 6月下旬から1期20戸前後を販売予定。住戸は、2LDK~4LDK、専有面積67.96~90.01平方メートル。販売予定価格は、4,400万~5,900万円台、最多予定価格は5,200万円台。ZEM実現のため、建築費が戸当たり約300万円高くなったが、国からの補助金で販売価格を抑え、環境の良さや省エネメリットを訴求して販売を進めていく。

 販売を担当する同社大阪支店営業部長の西村浩之氏は「芦屋エリアのマンションは、専有面積90平方メートル台の大型・高グロス物件がメインであり、ファミリー層が手を出しづらかった。物件が所在する朝日が丘エリアは駅からは遠いものの、環境の良い住宅地。この環境の良さを、芦屋の山の手にあこがれるファミリー層やDINKSにアピールしていく」などと語った。

モデルルーム。内断熱の強化と高性能サッシ等でエネルギー消費を大幅に抑えている。また、玄関からリビングへ外気を誘導することで室内環境をコントロールするパッシブデザインも導入している

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ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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