NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(理事長:長嶋 修氏)は20日、自由学園明日館(東京都豊島区)で2018年度通常総会を開催。17年度事業・決算報告などを報告したほか、18年度事業計画案・収支予算案等を承認した。
18年度は、会員向けに新たな住宅診断アプリを開発するほか、宅建業法改正への対応として、宅建業者が業法で求められるインスペクションに係る説明を行なうためのスキルを学ぶ新資格「ホームインスペクション説明技能士(仮称)」の研修制度を年度内にスタート。インスペクターではない不動産業従事者や保険業従事者を対象にした「個人賛助会員」も新設、会員増強を図る。
また、協会設立10周年記念事業として、アメリカホームインスペクターズ協会(ASHI)と協定を締結。2019年2月にASHIが開催するコンベンション「インスペクションワールド」に出展する。
総会で挨拶した理事長の長嶋 修氏は「協会発足から10年。ASHIにホームインスペクションを学び、日本流にアレンジしてきた。10年を機にASHIと協定を結び、相互交流を図る。これからは、アジアにインスペクションを広げていきたい。会員も1,570社まで増えたが、少なくとも4,000~5,000名にはしたい」とした。
また、宅建業法改正については、「ただのスタートラインだが、インスペクションの認知度が上がるのは良いこと。いい形での普及ではなく、これからしばらくはさまざまな形のインスペクションが乱立する混沌期になる。当協会の理念に基づき、会員の皆さんとともに、インスペクションのあるべき姿を提示していきたい」などと語った。