不動産ニュース / 開発・分譲

2018/6/22

稲城市にコミュニティ重視の分譲戸建て/アキュラH

3~4邸の中心に設けられるコモンスペース

 (株)アキュラホームは、戸建分譲住宅「ヒルサイドテラス若葉台」(東京都稲城市、総区画数51区画)を30日より一般公開する。

 京王相模原線「若葉台」駅徒歩17分。開発地は(独)都市再生機構が所有していた約1万2,000平方メートルの南東傾斜の土地。街区にはボンエルフをめぐらせ、道路沿いに植栽することでグリーンベルトを設けた。

 同プロジェクトは、あらゆるモノ・コト・空間をシェアすることでコミュニティを育み、資産価値の向上を目指す。

 各街区では、3~4戸に1ヵ所の間隔でコモンスペースを設置。住民同士が気軽にコミュニケーションを図ることができるような工夫をした。敷地の中心には住民専用の共有施設「センターハウス」(延床面積108.84平方メートル)を設置。管理組合のミーティングや家族同士の交流のほか、グランピンググッズなどを無料で貸し出す。また、防災拠点としての機能も担っており、防災備蓄品や貯水タンク、かまどベンチなどを完備している。

 同センターハウスおよび全棟には太陽光発電システムを搭載。管理組合法人が全量買取制度を利用して一括売電し、その収入の一部を維持管理費用として運用するため、実質的に管理費は無料となる仕組みを構築した。

 住戸は、土地面積174.33~247.75平方メートル、建物面積は90.26~10.27平方メートル。木造軸組み工法2階建て。外からも室内からも出入りができ、趣味やペットのための空間として利用することができる「マルチパーパスルーム」や、多目的空間「マルチユーティリティ」を取り入れる。

 販売予定価格は5,000万円台~6,000万円台。これまでに約300件の資料請求があり、マンションからの買い替えや稲城市内からの住み替え層が多数。販売は7月下旬より開始する。

 同社代表取締役社長の宮沢俊哉氏は「ちょうど良い距離感のコミュニティを創出することで“経年増価”を実現したい」と話した。
 さらに「これまで培った注文住宅のノウハウをもとに、1戸単位では実現できない暮らし方を提案すべく、分譲住宅にも注力していく」(同氏)とし、新たに社内に創設した分譲部門を中心に2020年までに200棟の供給を目指していくとした。

まちの中心に設置された「センターハウス」

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ボンエルフ

歩行者の快適性を考慮しながら、歩行速度程度の自転車や低速自動車の通行を可能にした歩車融合型のコミュニティ道路。車の速度を歩行者と同じ程度まで低下させるために、通行部分の蛇行やハンプ(路上の凹凸)を設置している。オランダ語で「生活の庭」の意。

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