不動産ニュース / 開発・分譲

2018/8/2

UR洋光台団地ににぎわい生む広場

プロジェクト関係者、地域住民など総勢約100名が円となり、テープカットを行なった
完成した「洋光台中央」団地の広場。今後各種イベントなどが開催される予定

 (独)都市再生機構(UR都市機構)は、UR賃貸住宅「洋光台中央団地」(横浜市磯子区、総戸数1,276戸)の広場リニューアル工事を竣工。1日にオープニングセレモニーを開催した。

 リニューアル工事は、UR都市機構が横浜・洋光台にある北・西・中央の3ヵ所の団地で行なう大規模な再生事業「団地の未来プロジェクト」の一環。高度経済成長期に大量供給された団地の利活用を目的に、同エリアの団地を建設後40年以上経過した“郊外型ストック再生”のモデルエリアとして選定。地域周辺を巻き込んだ次世代のまちづくりを推進している。
 各界の有識者・地域住民と意見交換を実施、住棟外壁のリニューアルを行なったほか、住民同士の交流を生む各種イベントの開催など、エリア活性化に努めてきた。

 約4,000平方メートルの広場は、建築家の隈 研吾氏がデザイン監修。従前はコンクリートに囲まれ無機質な印象だったが、主な構造材に自然素材やリサイクル材を多用、温かみのある空間とした。木製の縁台(ベンチ)や植栽を随所に配置。また、街区へとつながる2階デッキを新設することで、エリアの回遊性を向上させた。

 セレモニーには、隈氏やプロジェクトディレクターを務めるデザイナーの佐藤 可士和氏などが参加。プロジェクトの関係者や地域住民など約100人が円になり、テープカットを行なった。
 挨拶に立った、洋光台まちづくり協議会会長の三上勇夫氏は、「7年前、このまちをどうするかという課題が挙がったとき、駅前の回遊性を創出したいと思った。今回完成した広場によってまちににぎわいが生まれている。今後も将来につなげていけるような提案を重ねていきたい」などと語った。
 また、UR都市機構理事長の中島正弘氏は、「戦後生まれた大量の団地の再生が少子高齢化などの社会問題を解決する鍵になるのではないか。今後も同エリアをモデルプランにさまざまなアプローチを展開していく」などと抱負を述べた。

 また、洋光台団地では9月に、16年に行なわれたデザイン・コンペティションの最優秀案を基にして、「北団地集会所」を着工する予定。

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