不動産ニュース / 開発・分譲

2018/10/11

多摩NTにサテライトオフィス。エリア活性化へ

「京王プラザホテル多摩」
「KEIO BIZ PLAZA」の会話しながら仕事ができるスペース

 京王電鉄(株)は11日、サテライトオフィス 「KEIO BIZ PLAZA」(東京都多摩市、全93席)をマスコミ向けに公開した。

 「京王多摩センター」駅徒歩3分に立地する「京王プラザホテル多摩」の1区画をリノベーション。同ホテル2階に位置し、ホテル開設当初は結婚式場で、近年はグループ会社の事務所として利用していた場所。働き方改革の推進を背景に、「サテライトオフィスをつくることで、同社沿線である多摩ニュータウンの活性化につなげるためのイノベーション拠点としても機能させたい」と約2年前から計画を進めてきた。同駅周辺は、郊外でありながら住民、オフィスワーカー、学生など多くの人が集まるまちであること、NPO法人が豊富で地域活動に活発な高齢者が多くいること、同様のオフィスが少ないことなどから、出店エリアに適切と判断した。

 施設は、フロア面積264.48平方メートル。カウンター席11席、テーブル席46席、ソファ席13席、ブース席9席、ミーティングルーム3室・14席で構成。しゃべりながら過ごせる空間と仕事に集中できる空間、二つの空間を用意した。ブックコーナーを設け、ビジネス書を中心に複数の本を提示。グループ企業の書店や大学教授と提携し、定期的に入れ替える予定。ICカードを使っての入退室管理や、プライバシーに配慮したレイアウトなどセキュリティ面に配慮した。投資額は2,000万~5,000万円の間。

 イノベーション拠点としてのねらいもあることから運営は自社で行なう。コンシェルジュの常時配置により、人と人をマッチングするなど、交流が活発に行なわれるよう、同社で仕掛けていく。必要に応じて経営コンサルティングの派遣や多摩信用金庫とのタイアップによる資金面の相談受付も実施する。

 利用は会員制で、個人・法人両方に対応。事務所としての登記も可能。近隣企業や個人起業家、大学関係者などはもちろん、高齢者や子育て女性など、さまざまな利用者を取り込みたい考え。料金は1時間当たりで400円、月額の場合5,000円~。別途入会金や事務手数料が必要。

 12日より一般向けに内覧会および申込受付を開始する。すでに個人の起業家を中心に問い合わせがきている状況だという。

 今後は、多摩市、多摩信用金庫や地域の大学、(独)都市再生機構等と連携したワークショップやセミナーも定期的に開催する計画。また、2019年春には、同駅近くに企業主導型保育所と併設したサテライトオフィス第2弾も計画している。

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