不動産ニュース / その他

2018/11/20

所有する古民家が有形文化財登録/中央住宅

主
商業施設「はかり屋」として再生された「旧大野家住宅・主屋」
蔵
重厚感のある外観が特徴の「蔵」

 ポラスグループの(株)中央住宅が保有する「旧大野家住宅」(埼玉県越谷市)の主屋と蔵が、登録有形文化財(建造物)に登録されることが固まった。16日開催の文部科学省文化審議会の審議・議決を経て文部科学大臣に答申された。今後、官報告示を経て正式決定する見込み。

 同建物は、越谷市内の住宅地の中に立地。主屋は木造2階建て、瓦葺で建築面積は127.75平方メートル。蔵は土蔵造2階建て瓦葺、建築面積は49.36平方メートル。建築されたのは1905(明治38)年以前と推定される。

 主屋は、旧日光街道に面して平入りの切妻屋根。道路側が2階建てで、奥に向かって寄棟屋根の平屋につながる。蔵は、主屋の奥に位置。総ヒノキ造りと言われ、重厚な外観となっている。明治~昭和初期にかけての旧越ヶ谷宿の風情を色濃く残す建物であり、銘木を随所に使っている。

 同社では同建物を2015年に取得してリノベーション。かつて同建物では“はかり”を売っていたため、地域では俗称として「はかり屋」と呼ばれていた。18年にはその俗称を使い、古民家を生かした商業施設「はかり屋」として運営を開始。食、インテリア、クリエイティブスペースなどのジャンルの6店舗をテナントとして誘致、地域に新たなにぎわいを生み出している。

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登録有形文化財

重要文化財以外の有形文化財のうち、その文化財としての価値に鑑み、保存および活用のための措置が特に必要とされるものとして登録されたものをいう(文化財保護法第57条)。登録は、文部科学大臣により文化財登録原簿に記載することによって行なわれ、官報に告示される(同法第58条)。

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