不動産ニュース / 調査・統計データ

2018/11/28

不動産テック市場、20年には6,267億円に

 (株)矢野経済研究所は28日、国内の不動産テック市場の調査結果を発表した。

 2017年度の国内不動産テック市場規模は3,818億円となる見込み。うち消費者向けサービスのB to C領域における市場規模は2,957億円、事業者向けサービスのB to B領域では861億円。

 B to B領域で最も高い成長が見込まれているのは、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)技術を活用した業務支援サービス市場。現在、設計や建築、施工管理、物件内覧など事業者間・消費者とのコミュニケーションに活用が進められている。普及の障害となっていたVR・AR技術の導入価格に値頃感が出ていること、大手不動産会社を中心にVRによって成約率や効率性を向上させようとする動きが見られ、それが今後中小事業者へ波及すると考えられていることなどを要因として挙げている。

 また、BtoC領域でもっとも高い成長率が見込まれるのは「不動産仲介サービスにおけるマッチング市場」。中古住宅流通市場の活性化が政府の成長戦略に掲げられていることがマッチングサービスを後押し。チラシなどの集客手法と対照的に、ICTを駆使して効率的な集客を行なうベンチャー企業の取り組みが市場拡大に貢献するとした。

 市場規模は、20年度には17年度比で64.1%増の6,267億円に拡大すると予想。うち、B to C領域が4,252億円(17年度比43.8%増)、B to B領域が2,015億円(同134.0%増)。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

不動産テック

情報通信技術を大幅に活用した不動産サービスをいう。「不動産」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語で、英語のReal Estateと組み合わせて「ReTech」とも言われる。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。