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2019/3/6

商品化に向け、CLT工法の実験棟を建設/大東建託

オリジナルCLT工法を検証する実験棟

 大東建託(株)は、同社オリジナル木造耐火建築物の商品化に向けて、CLT実験棟の建設を発表した。

 CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料。近年、新たな木造建築資材として期待されているが、製造・建設コストや耐火・遮音等の住宅性能の改善が課題となっており、一般的な工法として普及には至っていない。そこで同社では、CLT工法の本格的な普及に向け、建設コストの低減や耐火性能を確保する技術開発に取り組むため、オリジナルの耐火外壁と接合金物を用いた実験棟を建設する。

 CLT工法3階建て1棟(総戸数6戸)。建築面積96.9m、床面積277平方メートル。間取りは1K、住戸面積31.1平方メートル。

 都市部で共同住宅を建てる場合、耐火建築物でなければならないケースが多く、建物の構造は木造以外の鉄筋コンクリート造、鉄骨造等が一般的。建設するCLTを使用した実験棟では、耐火建築物として都市部の防火地域にも建設することが可能な建物を想定した。オリジナルCLT工法は、省CO2型の建物で、「複合パネル化」により工期短縮と現場作業の省力化を図る。また、施工が容易な接合金物等により、施工可能な技術者の不足を解消する。

 完成後には遮音や断熱などの基本性能の検証を行ない、オリジナルCLT工法の規格化による中層建物商品の2019年度販売開始を目指す。

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木造

建物の主要な部分を木材とした建築構造のこと。木造の工法は、大きく分けて「在来工法」「伝統工法」「枠組壁工法」に分類されている。

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