不動産ニュース / 開発・分譲

2019/3/25

旗艦ビル「ダイヤゲート池袋」竣工/西武HD

「ダイヤゲート池袋」外観

 (株)西武ホールディングスは25日、(株)西武プロパティーズが開発を進めてきた大規模オフィスビル「ダイヤゲート池袋」(東京都豊島区)の竣工式を執り行った。

 西武鉄道旧本社ビルの建て替えプロジェクトで、同社グループが保有不動産の有効活用などにより進めているアセット戦略上の重要拠点。西武HDが4月8日より、(株)プリンスホテル、西武プロパティーズが4月15日より本社機能を移転・集約する。

 敷地面積約5,530平方メートル、鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)地上20階建て地下2階建て(建築基準法上)、延床面積4万9,661平方メートル、総賃貸面積約3万2,200平方メートル。1・2階は商業店舗、西武鉄道池袋線の線路上空をまたぐ「ダイヤデッキ」(2階)を設けた。「ダイヤデッキ」については25日共用を開始した。

 4階から最上階の18階までがオフィスフロア。17~18階に西武HDが、14~15階にプリンスホテルが、14階に西武プロパティーズが入居する。

 オフィスフロアは、池袋エリア初のSクラスグレード。エリア最大の基準階貸室面積約2,100平方メートル、天井高2,800mm、奥行き18mの無柱空間で、1フロア3~7分割可能とした。現時点で11階のみ募集している状況で、4月の開業時には稼働率約90%となる見込み。4階に(株)ティーケーピーが運営する貸会議室が、5階にリージャスグループが運営するサービスオフィスが入居する。

 14~18階の同社グループの新オフィスは、働き方改革・生産性向上を意識した空間設計を採用。眺望が良いフロアの角地に、業務に集中できる作業スペース「コーナーハブ」を、人の往来の多いエリアには、交流の場となる「センターハブ」を設置したほか、気軽に議論できる場として壁が全面ホワイトボード仕様の「ブレストコーナー」も用意した。16階がグループ受付となり、社員向けカフェや休憩や業務に使えるラウンジ・ソファ席、イベントなどに利用できるスペースなども設けている。

 なお、「ダイヤデッキ」は現在ビルの下までで、2020年3月までに区道上空を横切るデッキが完成する予定。

 25日に開催したマスコミ向け内覧会で、西武HD代表取締役社長の後藤高志氏は「池袋最大級のオフィスビルで、当社アセット戦略の都内第2弾となる物件。豊島区、池袋は今、文化的側面でも大変発展しており、住みたいまちとしての人気も高まっている。さまざまな形で池袋エリアの地域社会の発展に貢献していきたい。また、当社としては、3社が当ビルに本社移転することにより、西武鉄道本社の所沢との2大拠点化による企業価値の一層の向上に取り組んでいく」などと述べた。

眺望が良いフロアの角地に設置した業務集中スペースの「コーナーハブ」
人の往来の多いエリアには交流の場となる「センターハブ」を用意した

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