不動産ニュース / イベント・セミナー

2019/6/19

都計法・建基法制定100年を記念、功績者を表彰

受賞者に石井啓一国土交通大臣から感謝状が贈呈された

 都市計画法・建築基準法制定100周年を記念した式典が19日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催された。

 開会にあたり、主催者を代表して竹歳 誠実行委員会会長((公社)都市計画協会会長)が挨拶。「1919年の都市計画法、市街地建築物法公布から今年で100年。急激な人口増加に伴う都市化の中で美しい景観が失われていった。現在少子高齢化、人口減少が進んでいるが、人口増加の圧力から解放され、ようやく落ち着いたまちづくりができる時代を迎えたともいえる。今日が次の100年の出発点となる良き日となるよう祈念したい」と述べた。 

 続いて都市計画および建築行政の推進等に功績のあった個人・団体を表彰。都市計画で116人・22団体、建築行政で141人・14団体に対し、国土大臣表彰を実施。石井啓一国土交通大臣より感謝状が贈呈された。

 続いて、受賞者の一人である伊藤 滋氏(東京大学名誉教授、(一財)国土計画協会理事長)が登壇し、「万華鏡都市東京」をテーマに、2020年の東京に必要と考えられる都市計画の戦術について講演。郊外で人口が減少した地域の宅地の農地転用、区画整理をして宅地・農地をまとめて整備しダーチャ(郊外の菜園付きセカンドハウス)のある暮らしを実現する「園芸生活」の設定、屋並み・家並みをそろえることで、美しいまちを実現する「優良住宅地区」の創生など、東京をさらによい都市とするための自身のアイディアを紹介した。

 続いて、青山 佾明治大学名誉教授ら有識者による、「東京の都市づくり」をテーマにしたパネルディスカッションも開催された。

受賞者の一人でもある伊藤 滋氏が、2040年の東京のあるべき姿について講演
パネルディスカッションの様子

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

都市計画法

都市計画に関する制度を定めた法律で、都市の健全な発展と秩序ある整備を図ることを目的として、1968(昭和43)年に制定された。この法律は、1919(大正8)年に制定された旧都市計画法を受け継ぐもので、都市を計画的に整備するための基本的な仕組みを規定している。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。