不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/7/16

住宅購入、既存・新築の並行検討率が上昇

 (株)リクルート住まいカンパニーは16日、2018年度「住宅購入・建築検討者」調査結果を発表した。首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)、東海(愛知県、岐阜県、三重県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)、札幌市、仙台市、広島市、福岡市に在住で、住宅の購入・建築、リフォームのタイミングと感じており、過去3ヵ月以内に何らかの行動を起こした20~69歳の男女が対象。調査期間は18年11月5~13日で、有効回答数は1,307。

 調査時点から過去3ヵ月以内に住宅購入検討のために行動した人の割合は、全体の9.1%と過去4年で最も高い数値となった。購入検討状況については、「新規購入」が61.2%、次いで「買い替え」が29.3%。

 検討種別では、「注文住宅」が65.8%でトップ、14年から上昇し続けている。「新築分譲マンション」38.8%、「新築分譲一戸建て」37.1%、「既存一戸建て」26.9%、「既存マンション」26.2%と続いた。前回調査と比べ、既存マンション以外は検討比率が高まり、複数種別検討が増えている。特に、マンションの「新築」と「既存」との並行検討者が多く、並行検討率は51.1%。

 一戸建てかマンションのどちらかを希望するかについては、全体で「一戸建て派」が69.3%と調査以来過去最高に。一方、「マンション派」は21.4%で過去最低となった。
 また、一戸建てメイン検討者が「駅からの距離」より優先するのは「耐震性能」「エコ性能(断熱性・気密性)」で、マンションメイン検討者は「耐震性能」のみという結果に。マンションメイン検討者は、一戸建てメイン検討者よりすべての項目で「駅からの距離」を優先している。

 新築か既存かでは、「新築派」が79.4%、既存派が7.3%となった。

この記事の用語

安心R住宅

安心に関する一定の要件を満たす旨の標章(マーク)を使用することのできる住宅。標章の付与は、国土交通省の告示(特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度)に基づいて登録された事業者団体が行なう。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。