不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/7/24

首都圏の築10年Mの流通価格は高水準

 (株)東京カンテイは22日、築10年既存マンションのリセールバリュー(価格維持率)に関する調査結果を発表した。同社データベースに登録されている、竣工から10年間が経過した分譲マンションのうち、現在流通している物件を抽出し、新築分譲時と現在の価格からリセールバリューを算出した。

 首都圏でリセールバリューが算出できた630駅の平均値は、新築価格の91.4%。東京都心部やその周辺エリア、横浜・川崎エリアを中心に新築マンション価格はミニバブル期のピークを大きく超え、既存マンション価格も連れ高の様相を呈して高水準に達している。

 駅別にリセールバリューをみると、首都圏で最も高かったのはJR山手線「原宿」の173.4%(新築分譲時の平均坪単価418万5,000円、築10年流通時725万7,000円)。該当物件がいずれも最寄駅から徒歩圏内という好条件の高級レジデンスやタワーマンションで、新築分譲がさほど多くないエリアのために希少性が高いことなども影響し、築後10年を経ていながらも資産価値が大幅に上昇する結果となった。2番目に高かったのは、横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい」駅で155.2%(同226万7,000円、同351万8,000円)、3番目は東京メトロ南北線「溜池山王」駅で142.7%(同418万円、同596万4,000円)。
 同社は、JR山手線の南側エリアの中でも千代田区や港区などには、富裕層から高い人気を集める高級住宅街が存在しており、既存マンションの資産価値も一段と高まりやすい傾向にあると分析している。

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